何回も提案しても 「他がやっていないから」で潰されてきた 「文科省が『いまなぜ管理職の人たちが現場のアイデアをつぶすんですか』と言ってくれた。この動画に対しては、よくぞ言ってくれた! という声が多く、私もそう思います。しかし、本音としては『それもっと早く言ってよ』と思ってしまいました」 東京でも「トップランナー区」とは別の公立小学校に勤務する教師はこう語る。よくぞ言ってくれたとは思う。でも、もっと早く言ってほしかった。それは、この2ヵ月間「潰されまくってきた」徒労感と、なにより「子どもたちのためにやりたいことができなかった」という忸怩たる思いによるものだ。 「我々のもとに休校時、ICTを進めよという指示は一切ありませんでした。週1回の電話と、休校中も自宅学習が難しい子どもたちの受け入れ管理体制を作ることが最優先でした。 私は子どもたちに会えないことがつらくて、とにかくできることをしたいと思