米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイがエンジン・フィルター(ろ過装置)に重大な欠陥を抱えている問題で、防衛省は現段階で改善のめどが立っていないことを認めました。 米政府は9月にも自衛隊向け初号機を日本に引き渡す見通しです。このままでは、墜落のリスクを抱えたまま、自衛隊への導入と米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属のオスプレイの運用が続くことになります。 2015年5月にハワイでMV22が砂(さ)塵(じん)に巻き込まれてエンジン内に異物を吸い込んで墜落、乗組員2人が死亡しました。米海兵隊は「操縦士の判断ミス」と結論づけた上で「エンジン・フィルター・システムの改良」を提言しました。 本紙は昨年7月24日付で、米軍当局が事故前からオスプレイのフィルターに「小さな粒子は通過してエンジン内に吸い込んでしまう」という欠陥を抱えていると認識していながら、改善が間に合わないまま日本での運用・配備を