印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます NTTデータの孫請け企業のSEが、複数の地方銀行の情報システムを統合した「地銀共同センター」に不正にアクセスし、キャッシュカードを偽造して他人の銀行口座から現金を引き出した容疑で、京都府警に逮捕された。システムインテグレーション(SI)ビジネスへの信用を根幹から揺さぶる大きな事件となった。 いわゆる「振り込め詐欺」などの消費者や外部の犯罪者がかかわる事件はともかく、サービスを提供する銀行側の責任の範囲でATMから不正に現金が引き出されるという事例はめずらしい。それだけに不安は広がる。同じことが都銀など別の金融機関でも起きる可能性はあるのか。IT専門の調査会社、ITRの内山悟志代表取締役/プリンシパル・アナリストに事件について話を聞いた。