日本に「大帰化」したい 聞き手=編集部 近年、産業界で時折聞くバズワード(耳慣れない曖昧な専門用語)がある。「IoT(Internet of Things)」というもので、直訳すれば「モノのインターネット」。たとえば航空機や自動車のエンジンから発電用タービン、エアコンや照明まであらゆるモノがネットワークにつながり、相互に交信や作動の調整、管理を行なう。その結果、機器の効率が飛躍的に上がるという。 この世界の革新性をいち早く発見したのが、日本発のベンチャー企業のコネクトフリー。京都・東京・台湾でIoT通信チップを開発・営業・生産し、日本国内メーカーとの用途開拓を進めている。「IoTの伝道師」である同社CEOの帝都久利寿氏に、これから100年の産業モデルと日本企業の役割、日本人の美徳に至るまでお話を伺った。 モノ同士が会話をする世界 ――まず、あらためて「IoTとは何か」について説明をお願いし