趣のある13世紀の市場広場、街中をくねくね走る運河、植物園。ポーランド西部の都市ウロツワフの街並みは、ガラスと鉄鋼に覆われたロンドンやニューヨーク、フランクフルトの金融街とあまり似ていない。 だが、投資がポーランドのアウトソーシング産業に流れ込むにつれ、ウロツワフは欧州で最も重要な金融拠点の1つとして台頭しつつある。ポーランドは、金融サービス産業がバックオフィス機能を置く人気の場所としてインドに挑み始めているのだ。 中国、インドに次ぐ世界第3位のアウトソーシング市場 当該銀行の計画について説明を受けた2人の人物によると、クレディ・スイスとUBS、BNYメロンの3行は1年半でポーランド事業の人員を3000人増やす計画だ。 欧州連合(EU)で6番目の経済規模を持つポーランドでは、他のグローバルな競合銀行がこれら3行の後に続き、さらに何千人ものバックオフィス業務の雇用が創出されると見られている。