発生するタイミングも場所も分からない「通り魔」。もし遭遇したとき、身を守るすべはあるのでしょうか。防犯関係の専門家である筆者が現役のボディーガードに聞いた、自己防衛の心構えとは。 今年8月、東京都世田谷区内を走行中の小田急線の車内で発生した無差別刺傷事件。1人の暴漢が手にした刃渡り約20センチの刃物によって、女性1人が重傷、他の乗客を含め、あわせて10人が重軽傷を負いました。 突然現れた、常軌を逸した犯罪者。このような人間が存在することに恐怖を感じた人も多いと思います。もし、日常生活の中で同じような場面に遭遇した場合、自分自身や大切な人を守る方法はあるのでしょうか。防犯関係の業務に長年、従事してきた筆者が一般の人にもできる自己防衛について、現役ボディーガードのAさんにお話を伺いました。 いち早く異変に気付くことの重要性「防犯」とは、犯罪との遭遇率を意図的に下げることに他なりません。犯罪被害