事故を起こしたバスを運行する「陸援隊」の事務所を家宅捜索する群馬県警の捜査員ら=30日午前、千葉県印西市(古厩正樹撮影) 群馬県藤岡市の関越自動車道で7人が死亡、39人が重軽傷を負った高速ツアーバス事故で、バスが衝突した防音壁と直前に設置されたガードレールの間に20~30センチの隙間があったことが30日、捜査関係者への取材で分かった。この隙間にバスがはまり込むように衝突、防音壁がバスに深く刺さったとみられ、群馬県警捜査本部は隙間が被害を拡大したとみて調べている。 重傷を負っている河野化山(こうの・かざん)運転手(43)は居眠り運転を認めており、捜査本部は自動車運転過失致死傷容疑で逮捕状を取るとともに、同容疑でバスを所有する千葉県印西市の「陸援隊」と、同じ敷地内にある針生裕美秀(はりう・ゆみひで)社長(55)宅を家宅捜索。運行状況の解析を進める。 捜査本部によると、実況見分の結果、防音壁は全