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ブックマーク / agora-web.jp (50)

  • 明治維新が二度と起らない理由 - 矢澤豊

    NHK大河ドラマ「龍馬伝」がヒットしているようですね。以前も申し上げましたが、歴史は民族が共有するアイデンティティーの根です。その歴史の中でも、特に人の心に訴える物語は、「民族のロマン」として、その国の文化における重要な部分、「宝物」になっているのでしょう。 日の幕末/明治の物語群のみならず、世界に目を向ければ、アメリカではFounding Fathersと呼ばれる建国の父たちによる、独立革命戦争の故事が、いまでもTea Partyなどという政治運動の名称の由縁になっているわけです。中国には「項羽と劉邦」、「三国志」から始まって、この手の物語の宝庫といった観があります。韓国ではやはり李舜臣でしょうか。 幕末の快男児、坂龍馬の物語に、日人としてカタルシスを感じることは、もちろん健全なことですが、「ブーム」などと言われ始めると、根が横着者にできている私には、どうも「これで当にいいのか

    明治維新が二度と起らない理由 - 矢澤豊
  • 日本経済の失われた20年と民主党政権への失望 ― 藤沢数希

    1990年に土地バブルが崩壊し、その後、日経済は長期停滞に陥った。この長期景気低迷は「失われた10年(the lost decade)」と呼ばれて久しいが、いつのまにか「失われた20年」になってしまった。この間、世界経済は成長を続け、日経済はまさにひとり負けだった。 下図は米S&P社が算出する国別の配当込み株価指数である。配当まで含めてパフォーマンスを計算することにより、各市場の株式投資のトータル・リターンを表している。各国のパフォーマンスを比べるため、全てUSドルに換算してある。 出所:米S&P社のウェブ・サイトより筆者作成 このグラフを見れば、世界の中で日だけが取り残されてしまった構図が浮き彫りになる。一部の民主党議員が「行き過ぎた株主至上主義を正す」と息巻いていたが、この20年間、一貫して株主を軽んじ、常に株主に損失を押し付けてきたのが日の会社なのである。民主党議員はいったい

    日本経済の失われた20年と民主党政権への失望 ― 藤沢数希
  • ビジネスデバイスとしてのiPadに期待 - 小川浩

    ついに米国では発売になったiPad。まだWi-Fi版しか出回っていないため、僕としては入手に動いてはいません。 iPadは、電子書籍リーダー、それも(電子ペーパー型の)キンドルが小説やビジネス書などの、いわゆる書籍そのものに最適化されているのに対し、カラー液晶であるiPadはカラフルな写真や短い記事を中心とした雑誌に向いた電子雑誌リーダーとしてカテゴライズされることが多いですね。 同時に、ネットブックと呼ばれる低価格ノートパソコンの市場を席巻する家庭用のエンターテインメントデバイスとしての顔についても言及されるようになりました。 しかし、最近の僕たちの関心は、ビジネスデバイスとしてのiPadです。 僕はMacBook Pro 13″をビジネス用途として使っていますが、Keynote以外に実はまったくインストール型のソフトウェアを使っていません。 MS Officeのファイルのやりとりは業務

    ビジネスデバイスとしてのiPadに期待 - 小川浩
  • 上海で起業する日本人たち : アゴラ

    最近、特に30代を中心とした日起業家が、上海で起業するケースが増えてきた。NHKのテレビドラマで『上海タイフーン』が昨年放映されたことも影響しているのであろうか。このテレビドラマは、30代の日人女性が、日の生活に疲れて、金もコネもない状態で、単身上海に来て、起業するストーリーである。 ドラマのストーリーは、上海に来て苦労を重ねるが、最終的には、大成功を収めるというサクセスストーリーだが、実際に、上海に来て、当にサクセスストーリーを実現した人は、ほんの一部である。 ある統計によると、日企業が、上海で起業して撤退するまでの年数は、平均3.5年であるという話しを聞いたことがある。この数字は、何を根拠にして言っているか分からないが、私は、上海に14年間住んで、周囲の企業を見ていて分かる撤退までの年数も、2~3年が多い。 しかし、今年になって特に上海万博特需を狙った進出なのか、日からの

    上海で起業する日本人たち : アゴラ
  • なんとかしてくれ!開示情報のネット利用 - 磯崎哲也

    市場経済が適切に働くためには「情報」が重要であることは言うまでもない。 株式市場においても、株式の価格や板(注文状況)情報の他に、企業が開示する財務データや株主の提出する大量保有報告書等のデータがある。こうした情報は、取引される株式の性質を知るには欠かせない。 これらの情報を一覧できるのが金融庁のサイト「EDINET」だが、このEDINET、普通の民間のウェブでは考えられないようなキテレツな仕様が多過ぎる。 昨晩ツイッターで問いかけてみたところ、多くの投資家や企業の方からEDINETの使いにくさについて深い同意いただいた。 図表1.EDINETのトップページ EDINETを使った事がある方はすでに使いにくさにゲンナリされていて説明不要だろうが、使ったことが無い方のためにEDINETの概要を簡単に説明してみたい。 例えば、トヨタ自動車の四半期報告書を検索する場合は以下の通りだ。 1.EDIN

    なんとかしてくれ!開示情報のネット利用 - 磯崎哲也
  • 「電子書籍の衝撃」の衝撃 - 小飼弾

    電子書籍の衝撃は、思わぬ形で思わぬ者を襲いました。 ディスカヴァー社長室blog: 電子版と紙のを読み比べ!『電子書籍の衝撃』刊行記念キャンペーンのお知らせ ●田中 『電子書籍の衝撃』の刊行を記念し、4/7(水)正午~4/15(水)正午までの約1週間、デジタルブック版『電子書籍の衝撃』を110円で販売キャンペーンを行います! いや、賢いヒトであれば「思った形」かも知れません。 アクセスが殺到した同サイトがエラりまくったのです。 この事件を、「所詮Webサイト構築の素人のやってること」と賢しく切り捨てるのはあまりに容易です。思わず嗤ってしまった関係者も少なくないでしょう。しかし弾言しておきます。電子書籍が普及した際に、そこで笑っているのは同社を含む「かつての素人たち」であると。 Amazonも、電子機器に関してはずぶの素人でした。初代Kindleは、いかにも素人が作ったデカくてゴツくて「な

    「電子書籍の衝撃」の衝撃 - 小飼弾
    giffie11
    giffie11 2010/04/09
  • アゴラ・セミナーシリーズ「電子出版の未来」

    アップルのiPadの登場で、出版業界に激震が走っています。アマゾンのキンドルでは対岸の火事だった書籍の電子化が、日でも進む可能性が出てきたためです。日でも携帯端末では電子書籍が普及しており、今後はタブレット端末やPCでも出てくるでしょう。しかし日の書籍流通は委託販売や取次の寡占など特殊な条件があり、出版社は書籍の電子化に消極的です。 こうした問題を乗り越え、書籍の電子化を実現するにはどうすればよいのでしょうか。また電子出版で収益はどこにあるのでしょうか。著作権の処理は、どうすればいいのでしょうか。こうした問題を考え、日のメディアの硬直した状況を変えるため、「アゴラ」ではシリーズでセミナーを3回行ない、そのまとめとしてシンポジウムを開きます。電子出版ビジネスを考えているみなさんに参加していただき、情報交換の場にしたいと思います。 セミナー 第1回 3月4日(木):佐々木俊尚(ITジャ

    アゴラ・セミナーシリーズ「電子出版の未来」
  • 学校選択制と制度設計の視点 - 安田洋祐

    公立小学校や公立中学校へ入学する生徒達が、従来の通学区域にしばられることなく複数の選択肢の中から学校を選ぶことを可能にする「学校選択制」は、今日最も注目を集めている政策問題の一つです。以下では、学校選択制の是非に関して身近な例を用いながら分かりやすく整理すると共に、私自身の研究テーマであるメカニズムデザイン理論の視点から、学校選択制の制度設計についても触れてみたいと思います。 (以下の内容は『週刊エコノミスト』(2009年1月13日号)に掲載された拙稿「学者が斬る:学校選択制を経済学で考える」を土台としております。よりオリジナル原稿に近い内容はこちらから読むことができます。ご関心のある方はぜひチェックして頂ければ幸いです。) 生徒数差と“格差”の危険なアナロジー 2000年の品川区を出発点に非常に速いペースで学校選択制が浸透してきた東京都区部では、現在までに23区中19区において学校選択制

    学校選択制と制度設計の視点 - 安田洋祐
  • アゴラ連続セミナー 池田信夫「イノベーションの法則」

    経済の低迷が長期化する中で、イノベーションを高める必要があるといった話がよく出てきますが、このイノベーションとは何でしょうか。これを「技術革新」と訳すのは誤訳で、innovateという言葉には技術という意味は含まれていません。シュンペーターは、これを「発明を製品に結びつける過程」と定義しました。 日企業の取得する特許は、人口比では世界一ですが、それが収益や成長に結びついていません。要素技術の水準は高いのに、携帯電話に典型的にみられるように「ガラパゴス化」し、技術力を生かせていません。こうした問題を克服して生産性を回復するにはどうすればいいのでしょうか。 イノベーションの問題は、経営学では重要なテーマですが、経済学ではほとんど論じられていません。このセミナーでは2ヶ月にわたって、経済学の理論や実証研究を応用して、イノベーションによって企業の業績を回復し、日経済の復活する条件を考え、皆

    アゴラ連続セミナー 池田信夫「イノベーションの法則」
  • アゴラ : イマドキの起業のしかた - 渡部薫

    僕は自称、ベンチャー起業家。これまでに10社くらいは起業し、直接、間接合わせて40億円ほど資金調達して、自分の手金を投資したことがあっても、借金してまで起業したことはないし、保証人になったこともない。見方にもよるだろうがまだ成功はしていないが(苦笑)、リスクの割には大きな失敗もしていない。 そんな僕がここ1、2年で明らかに起業のスタイルが変わったと感じることがあり、起業を志している人の役に立てばと思いそのノウハウとイマドキの起業法を伝授したい。 まず心構えから。おいおい精神論からかよ、と思うかもしれないが、、、 ■心構え 1. 起業は怖くない リスクは避けるものではなくヘッジするもの。自分の許容できるリスクの範囲をきちんと見定めること。最大のリスクは恐れるという心の弱さのことなのだ。恐れるということを恐れよ! 2. 安定基盤を捨てなくても起業はできる。 サラリーマン諸君に言いたい。辞めると

    アゴラ : イマドキの起業のしかた - 渡部薫