仕事に区切りがついたところで、エスプレッソが飲みたくなった。苦いエスプレッソ。目の覚めるようなエスプレッソ。おいしいエスプレッソ。エスプレッソを淹れる。エスプレッソポットに水を入れ、豆を詰める。ポットをセットし、火に掛ける。エスプレッソが吹き出すのを待つ。吹き出したエスプレッソをカップに注ぐ。君は言う、「エスプレッソなんて苦いものよく飲めるね。」 僕は答える、「確かに。苦いし、飲みにくい。それならこうして…」エスプレッソに泡立てたミルクを注ぐ。カプチーノだ。 「エスプレッソだけだと苦すぎる。ミルクだけだと物足りない。合わせると丁度良い。或いは僕らの関係もカプチーノみたいになれないかな。君が苦しい時、君のミルクになりたいんだ。」 そんな想定問答を思い浮かべながら自動販売機へ。生憎とエスプレッソは売り切れていた。ああ。苦いエスプレッソ。目の覚めるようなエスプレッソ。おいしいエスプレッソ。エスプ

隣の空き部屋にガールが住み始めたようで何度かその姿を目にしました。それにしてもワンピースと日傘の組み合わせが大好きなのだな私は！あの吸引力。あの破壊力。はてなブックマークしたい。アンテナ登録したい。はてなスター百個送りたい。なんだこの気持ち。これはもしかしてひとめぼれ？ササニシキ？是が非でもお近づきになりたいな！と思いあれこれ算段しておりました。 ごめんください。お醤油切らしちゃったんですけど貸してくれませんか？あ、どうもすみません助かります。お礼と言っちゃなんですがうちでお昼食べませんか？何分作り過ぎて一人じゃ食べきれないもので。いやいや全く構いませんよ。どうぞどうぞ。げふー。ごちそうさま。おいおいまさか食べるだけ食べてそのまま帰るってわけじゃないだろう？違う違う、片付けなんて後でいい。分かるだろ？そんなまだ真っ昼間だし…。駄目よ、いけないわ…。それにあたし達ただのお隣さんじゃない…。大

フランスパンを買ってきたのですが何ですかこれ。固すぎます。あんまり固いのでパンがちぎれないではないですか。フランス人はこんな固いパンばかり食べているのですか。オープンカフェでフランスパンに齧りついているわけですか。お洒落なパリジェンヌが台無しではないですか。大体こんなに固いパンが老人に食べられますか。食べられません。パンが無ければお菓子をお食べですか。酷い。そりゃあギロチンされてしまいます。仕方無くフランスパンを両手で構え、オラァ！と膝蹴りして割って食べました。まったく手間のかかるパンです。でもおいしいよ。

上司の上司が手招いていたので、またしくったか？と思い重い腰をあげ行ってみると、アイスを買ってきたから皆に支給しなさいとのことでした。わーい嬉しいな、と喜んだのも束の間、多めに買ったから向こうのガール二人にもやるといい、と付け加えたのですね。 仕方なくガール二人のところへアイスを持っていくと「わあ、アイスだあ、どれでもいいの？どれにしようかな。」などとはしゃいでいました。「あ、ところであんた最近髭なんか生やしてるみたいだけど、そんなことしてモテるとでも思ってるの？(笑)髭なんか整える前に別に整えるところがあるんじゃない？顔とか。つまり整形？あっはっは。それにしてもあんたの顔って本当にキモいよね(笑)」「本当にキモい(笑)用が済んだのなら早く向こうに行ってよ。」 それから私は席に戻りデフラグを起動し、視覚化されたフラグメントの色の変わっていくのを眺めながらクッキーサンドをかじりました。

会社に体育会系オレオレ上司がいまして、コミュニケーション能力もあって大変素敵なのですね。どうすれば上司のようなオレオレになれますか？と聞いたところ、以下5つの方法を教えてくれましたよ！わーい！みんなも参考にしてみてね！ 閥をなそう 数は力です。閥をなして、自分の意見に従わなかったり、反対する者の陰口を言ったり嫌がらせをして、とことん排斥しましょう。また、逆らうとこうなる、という見せしめにもなります。 飲み会を企画しよう 飲み会は仕事の延長です。誘いを断る人には飲み会に出ない奴は仕事もできない、とレッテルを貼りましょう。また、酒の席は腹を割った話をするものです。この機会に生意気な部下、後輩を延々と説教してやりましょう。少しでも反論するようなら「口答えするな！」と一喝してやりましょう。 それと、上の立場ならば下の者の悩みを聞いてやるものです。席の隅でおどおどしている非モテなどには「お前童貞だろ

間接照明が仄かに室内を照らす中、右手にブランデーグラス、膝にシャム猫を置いた竜王が静かに問いかけた。 「もし　わしの　みかたになれば　せかいの　はんぶんを　やろう。どうじゃ？　わしの　みかたに　なるか？」 勇者は一寸考える振りをして、答えた。 「あ、六畳一間で結構ですから。」 「ほんとうだな？」 「→はい/いいえ」 「では　ろくじょうひとま　ニートのくらしを　あたえよう！そして…そなたに　ふっかつのじゅもんを　おしえよう！これを　かきとめておくのだぞ。おまえの　たびは　おわった。さあ　ゆっくり　やすむがよい！わあっはっはっはっ」 その後、勇者の姿を見た者は誰もいない。

脳内に自動保存されるテクストファイルが時々たまに勝手に開かれ読み上げられるのですが、その都度鬱になったり苛ついたりしてわあ！と叫びたくなります。control+A→deleteで全部消してしまえたら良いのになあ。

会議室で簡単な飲み会がありまして、私はテーブル上に置かれたポテチの袋を開けようとしたところ、これがなかなかどうして。開かないのですね。それを見ていたお局が「貸してごらん」とばかりにポテチをひょいと取り上げまして、いとも容易く開封してみせたのですね。あの細腕でよくもまあ、などと思っていましたら他の人から「あんた、そりゃあねえべさ」と笑われてしまいました。 したらば今度こそと、思いましてテーブル上に置かれたウーロン茶2lペットボトルのキャップを開けようとしたところ、これも開かないのですね。そしてそれもお局に開けてもらいました。周りの人たちは驚いていましたが私だって驚きです。 「ボクは…無力だ…」そう思いつつコップに注がれたキリンラガーを喉奥にぐっと流し込んだ私なのでありました。くそっ!もっと強くなりたい!

はらりと舞落ちた抜け毛(図1)に目をやったところひ、ひぎぃ！これは枝毛というより七支刀ではありませんか。はにわが落としましたか？レア武器ゲットだぜ！ですか？佐賀県民しか知りません。 そんで今使っているのはエッセンシャルダメージケアのシャンプーとコンディショナーです。しかしダメージケアとは名ばかりでさっぱりケアしてくれません。矢張りダメージケアルガくらいじゃないと全回復しませんか？むしろアレイズですか？MPが足りません。 あと、リンスやらコンディショナーやらトリートメントやらと色々種類がありすぎて、何が何やらオッサンにはさっぱり分かりません。どれが一番効きますか？せめてケアル、ケアルラ、ケアルダ、ケアルガくらい分かりやすい名称にしてもらいたいものです。

帰ってきてメーラーを立ち上げたところパッピロチーノなる人物から入電。これはもしやガールからの「抱いて！」メールなのでは？念願のネゲットか！などと激しく興奮して開いたところ、まったくの見当違いだったことが分かりまして思わず舌打ちしてしまいました。あと本人の許可がとれましたので以下に引用し、回答します。 Q:はじめましてこんにちは。 いつも楽しく日記を拝見しています。哀しい話ばかりで僕の励みになっています。ところでちょっとご相談したいことがあります。僕はいま高校一年生なのですが、昼食時間が嫌で嫌で堪りません。何故だか分からないのですが、昼食を教室で一人とることが大変に苦痛を感じるのです。 それで最近はひとり部室で昼食を食べております。しかし哀しさで胸がいっぱいになり、食事が喉を通りません。どうすればhitasanさんのように強い男になれますか？くそっ！もっと強くなりたい！A:そもそも私に相談す

今日も公園で昼食です。池の鴨さんこんにちは！今日もいいお天気ね、ラララー。そりゃあ鼻歌だってでます。危険よ！公園にはお巡りさんだっています。また幼女誘拐犯と間違われて職務質問されてもよいのですか？ブサメンが呼吸するだけで罪になる世知辛い世の中なのです。 ベンチでほげほげしていると黒猫さんがとっとことっとこやってきて芝生にお澄まし座りしました。 「猫だ」 「猫ですな」 隣のベンチに座っているおっさん二人組の会話が筒抜けです。 「しかし台湾なんかでは猫を見るとみんなで追っかけて捕まえてしまうらしいよ」 「食っちまうのですかい？」 「いや、みんな三味線にしてしまうんだとよ」 ひどい台湾があったものです。ここが日本で良かったなあ黒猫さん。大日本帝国万歳！と黒猫さんも喜んでいることでしょう。 なんてほげほげ思っていると、どこからかザンバラザンバラとギターをかき鳴らす音が聴こえてきたのです。音のするほ

今日は上司Bが外回りでしたので、チーム内に平穏な空気が流れておりました。「お昼、みんなで外に食べに行こうか」なんていう声も聞こえてくるほどです。たまには外で食べるのも良いなあと、私もほわほわ気分で仕事するほどです。 そんで昼休み間際に尿意を我慢できず、トイレへ席を立ったのですが、戻ってみるとチームの人間は誰一人いませんでした。ああ、そういうことね…私はがっくり肩を落としつつ龍口春雨(麻婆豆腐味)にお湯を注ぐのでありました。 くっ…非コミュとして生きる道を選んだときから、こんな日がくることは分かっていたはずなのに…なのに…なんでこんなに哀しいんだ!? くそっ！もっと強くなりたい！

給料日前はいつもお金が無くて食べるものに困ります。仕方なく近所のパン屋さんにて500g10円でパンの耳を買って食べております。 そんで昼食用にと、会社にもパンの耳を持っていき冷蔵庫にぶち込んでおきましたところ、それを見つけた上司の上司が「なんだこれは？鳥のエサか？」とおっしゃったので、私は逆上し「私のエサです！食べちゃめっ！」と叫んだところ、上司の上司は爆発し肉片が飛び散り血の雨が辺りに降り注ぎました。私を怒らせると恐いのです。