3. メッセージ・バスによるSOAシステムの構築方法 メッセージ・バスを簡単に説明すると 「非同期を前提としたアプリケーション間連携の標準フレームワーク」 である。次の図にメッセージ・バスのイメージ図を示す。 メッセージ・バスでは、アプリケーションは「サービス・エージェント」と呼ばれる論理的なコンポーネントを通じてメッセージの送受信を行う。イメージ図だけ見るとメッセージ・ブローカと同じようにも見えるが、メッセージ・ブローカと違いアプリケーション間に仲介役のサーバは設けないという特徴がある。 別のいい方をすると、メッセージ・バスはサービス・エージェント間のメッセージのやりとりを標準化したフレームワークともいえる。このようにサービス・エージェントを通じてメッセージのやりとりを行う分散管理のアーキテクチャとなっているため、メッセージ・ブローカのように単一障害点が生まれないというメリットもある。