大人をよそに、アニメやマンガに熱狂する若者たち 「ばかばかしいシリーズ物」、「ジャポネズリー(日本趣味)」、そして作家エリック・ゼムールの発言を引用するなら「語彙力に欠ける下品なクソ」──怒りの対象となっているものに文句をつけることに関して言うと、マンガに反対する人たちの創造性は賞賛に値するほどだ。 少し前まで、そして今日でもまだ、日本のマンガやテレビアニメは暴力的かつ過度に性的なストーリーで子供たちの心を捉え、無能にしてしまう「恐ろしいもの」と見なす向きがある。だが、こうしてマンガを嫌悪する人々には同情するほどだ。彼らの怒りにもかかわらず、いわゆる日本のバンド・デシネ(フランス語で漫画の意)はかつてないほど人気なのだから。 流行し、地位が上がるなか、マンガは徐々に「暴力的文化」や「粗悪品」というイメージから脱却しつつあり、私たちの時代における旬な文学の一つに数えられるようになっている。