<医者になるとは、どういうことなのか。医学生はどんな経験をし、何を思い、一人前の医者になっていくのか。医師・ノンフィクション作家として活躍する松永正訓氏が、千葉大学医学部で受けた解剖実習を振り返る> 小児外科医として医師の道を歩み、現在は開業医とノンフィクション作家という二足の草鞋を履く松永正訓氏。 コロナ禍の今、改めて「医者という仕事は悪くない」との思いを強くしているという松永氏が、初のエッセイを書き下ろした。未来の医療を担ってくれるかもしれない若い人たちや、その保護者に、自身の経験をシェアし、参考にしてもらえたら――。 『どんじり医』(CCCメディアハウス)は、笑いあり、涙あり。一人の医師の青春譚だ。その一部を2回にわたって抜粋する。今回は第2回。千葉大学医学部で松永氏が受けた解剖実習の様子を活写している。 ※抜粋第1回:平凡な文学青年だったが、頑張れば、ちゃんと医者になれた──「ヒド
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