現代美術家の渡辺篤さん。 みずからのひきこもり経験をもとにしたアート作品を発表してきました。 いま、ひきこもりを続けている人たちから『ひきこもっている部屋』の写真を集め、アート写真集として出版するプロジェクトを進めています。そのねらいはどこにあるのか。聞きました。(ネットワーク報道部記者 高橋大地) 渡辺篤個展 「止まった部屋 動き出した家」より(2014)©Atsushi Watanabe/ Photo: Keisuke Inoue/ Courtesy of NANJO HOUSE コンクリートで作った広さ一畳ほどの小屋。その中に渡辺さん自身が1週間閉じこもって生活、その後、小屋の壁を金づちでたたき割って出てくるという作品です。 こちらは、「わたしの傷/あなたの傷」という作品。渡辺さんが生まれ育った実家のミニチュアをハンマーで壊したうえで、バラバラになった破片を、母親と一緒になって組み合
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