福島第一原子力発電所で、海に近い井戸の地下水で放射性セシウムの濃度が4日間で100倍余りに上昇したことについて、東京電力は10日夕方の会見で、分析する水を採取する際、何らかの原因で放射性セシウムが付いた土などが混ざった可能性があると説明しました。 福島第一原発では、ことし5月以降、海に近い観測用の井戸の水から高い濃度の放射性物質が検出され、東京電力では監視を強化するため、新たに井戸を掘って調査を続けています。 このうち、事故直後のおととし4月に汚染水が海に漏れ出した2号機の近くで新たに掘った井戸の水を調べたところ、今月5日から9日にかけて放射性セシウムの濃度が100倍余りに上昇していました。 原因を調べるため、東京電力でこの水をフィルターでろ過したところ、放射性セシウムの濃度は今月5日の値と同じ程度になったということです。 これについて東京電力は10日夕方の会見で、井戸の水をポンプでくみ上