オーストラリアでは電気料金が高騰したり、大規模な停電が発生するという「電力危機」が発生しているという(朝日新聞)。 「電力危機」にはさまざまな要因があるが、9月末に南オーストラリア州全土で発生した大規模停電は送電塔が倒れ、隣州からの送電網が機能しなくなったためだという。また、電気料金の高騰は風量や太陽光発電への移行が一因だという。 JETROの調査レポートによると、オーストラリアでは1980年代より電力事業者の民営化が進められており、日本と同様に発電事業と送電事業が分離されているという。しかし送配電設備の維持費用や設備投資などによって2007年以降電力小売価格は大きく上昇しているそうだ。 また、オーストラリアは石炭資源が豊富であるため、それを使った火力発電が主流となっていた。しかし、近年ではこれによる二酸化炭素排出が問題視されており、そのため再生可能エネルギーへの転換を急ピッチで進めている