新国立競技場の建設で、難易度が高い屋根工事が本格的にはじまった。 日本スポーツ振興センター(JSC)は11日、屋根の一部資材を報道陣に公開し、工事が順調であることをアピールした。 公開されたのは、木材を取り付けた屋根鉄骨で、観客席を木で包むような効果を狙った隈研吾氏のデザインの目玉の一つ。しかし、屋根の鉄骨の長さは60メートルあり、木が加わることで通常よりも重くなり、今回最も難しい工事とされている。 当初、報道陣に工事現場の公開が検討されていたが、緊張感のある現場のために、工事現場の外に屋根鉄骨を展示し、JSCの職員が説明した。鉄骨の間に木材を組み合わせることにより、鉄骨の変形を防ぐ効果もあるという。 屋根工事は、今年の2月から始まっており、来年の5月までかかる予定だ。新国立競技場の工事は、当初の1年2ヶ月遅れて着工しているが、JSCの望月禎理事は「屋根の工事は数センチも狂えない。時間との