【ワシントン】米エネルギー省は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の起源について、研究所からウイルスが流出した可能性が最も高いと結論付けた。ホワイトハウスや米議会の主要議員に最近提出された報告書から明らかになった。 同省はウイルスが広まった経緯についてこれまで判断を下していなかったが、アブリル・ヘインズ国家情報長官(DNI)のオフィスがまとめた2021年の資料を改訂する中で今回の考えを示した。 米連邦捜査局(FBI)はエネルギー省と同様、何らかの事故でウイルスが中国の研究所から流出した可能性があるとしている。一方で四つの連邦政府機関や国家情報関連の諮問機関などは、ウイルスが自然界から広がったものとしている他、二つの政府機関は起源について判断を示していない。...
【香港】中国の有名インフルエンサーの1人である李佳琦氏は3日、アイスクリーム製品の宣伝中に政治的な地雷を踏んだ。1989年に民主化を求める市民が武力で鎮圧された天安門事件について、若くてこの事件の記憶がない同氏の大勢のファンの間で関心が高まることとなった。 電子商取引のライブストリーミングで「口紅王」として知られる李氏は、中国のインターネット検閲の標的になった。 同氏は現地時間3日午後9時ごろ、英食品・日用品大手ユニリーバのアイスクリームブランド「ビエネッタ」の宣伝をしていた。もう1人の司会者と共に、周りに丸いクッキーを飾りチョコレートスティックのようなものをあしらったアイスクリームを紹介していた。ほぼその直後、このライブショーがオフラインになった。 中断の理由は一部の視聴者には明らかだった。このデザートの形が戦車に似ていたためだった。戦車は、1989年6月4日に民主化を求めて集まった市民
【東京】ロシアのウクライナ侵攻に伴う世界的な危機は、日本の岸田文雄首相の地元の危機でもある。広島県の岸田氏の選挙区民が、夕食の支度などでロシア産ガスを頼りにしているからだ。 日本と欧州諸国は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領がウクライナ戦争開始後に実施した対ロ制裁措置の対象から、同国産天然ガス・石油を除外した。これにより、プーチン氏の主要な外貨収入源が維持されている。岸田氏は、突然供給が断たれれば、日本のエネルギー安全保障が危機にさらされると主張する。 岸田氏の選挙区がある広島県は、ロシア産エネルギーの供給が断たれた場合、特に深刻な影響を受ける。広島ガスが供給するガスの約半分はロシア産で占められている。日本の他地域と比べて、この割合は非常に大きい。 ロシアと世界経済の間にはさまざまな結び付きがあるため、民主主義諸国の指導者が自国への悪影響を避けつつ、プーチン氏のウクライナ侵攻を罰するこ
【ワシントン】バイデン米政権内で、ロシアのサイバーセキュリティー大手カスペルスキー研究所に制裁を科すかどうかで賛否が分かれている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。カスペルスキーを巡っては、ロシア政府が同社の顧客を監視するためのツールとして利用する恐れがあると当局者が警告している。 関係者によると、国家安全保障会議(NSC)は財務省に対し、ウクライナに侵攻したロシアに対する西側諸国の幅広い制裁の一環として、カスペルスキーに対する制裁を準備するよう求めている。財務省では制裁の準備が進められているが、その規模と範囲を巡って省内の制裁専門家から懸念の声が出ている。カスペルスキーのソフトウエアは世界中で数億人が利用しており、制裁の実施は容易ではない。 さらに、欧米の一部当局者は、カスペルスキーを制裁対象にすれば、ロシア政府が西側諸国にサイバー攻撃を仕掛けてくる可能性が高まると懸念している。同
米企業の創業者や経営者による自社株の売却が歴史的な規模となっている。バリュエーションの急上昇や連邦・州レベルでの税法改正の動きが背景にあり、数年ぶりに売却に踏み切った経営者もいる。
中国当局者は慎重な対応を要する主要イベントを来年に控え、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために実施している入国規制を少なくともあと1年は維持する計画だ。複数の関係者が明らかにした。同国でコロナワクチン接種は10億回を突破したものの、当局者は新しい変異ウイルスの台頭に神経をとがらせているという。 関係者によると、2022年後半という暫定スケジュールは、5月半ばに国務院(内閣)が外交省や国家衛生健康委員会(NHC)など政府機関の関係者を招いて開いた会合で設定された。 中国は22年2月に北京冬季五輪(オリンピック)、同年秋に共産党大会を控えている。党大会では習近平国家主席が通例の2期10年の任期を終えた後、3期目入りを決めると広く予想されている。 中国当局者は新たに査証(ビザ)を発行する対象をおおむね中国製ワクチンの接種者に絞り、到着後少なくとも14日間のホテル隔離を義務づけることで、外国
【大脳山(中国雲南省)】中国南西部の山奥にある村の外れに1台の監視カメラが設置され、うっそうと生い茂る竹林に囲まれた廃銅山を監視している。夕闇が迫ると、頭をかすめるようにコウモリが飛び交い始める。 ここに、既知のウイルスの中で新型コロナウイルスに最も近いものが潜んでいた。新型コロナ感染症のパンデミック(世界的大流行)の発生源が中国の研究所である可能性について、徹底的な調査を求める声が高まる中、今やその焦点となっている場所でもある。 2012年4月、コウモリのふんを掃除するためこの銅山に入った6人の鉱山労働者が原因不明の病気にかかり、うち3人が死亡した。 調査のために呼ばれたのは、中国の武漢ウイルス研究所(WIV)の科学者たちだった。銅山にいるコウモリから標本を採取すると、複数の新しいコロナウイルスが確認された。 ...
米アマゾン・ドット・コムのような巨大企業に対抗するためにどれほど強力な仲間を加えても、楽天にくすぶる懸念を完全に覆い隠すことはできない。
【フェニックス(米アリゾナ州)】米北東部の諸都市を壊滅状態にした新型コロナウイルスが、現在は南部と西部の諸州で感染者を急増させている。しかし状況は以前とは異なっている。 若い人々が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で苦しんでいるのだ。ロックダウン(都市封鎖)の実施期間が短かった諸州は、人々にソーシャルディスタンシング(社会的距離の確保)やマスク着用を求めるのに苦労している。多くの人々は、いつもの夏と同じ行動をとっているようだ。保健医療分野の当局者らは、感染急増の場として、これまでのような介護施設ではなく、バーやホームパーティーについて警告している。病院に詰めかけているのは、重症化しやすい高齢者だけではない。20代から40代の人々も含まれている。 一部の人々は、外出自粛の指示が解除されたことを、何の制限もない従来と同じ生活への復帰許可と受け止めた。フェニックスの起業家ジミー・フロレ
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