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ブックマーク / saebou.hatenablog.com (7)

  • アニメ版『ベルベット・ゴールドマイン』~『犬王』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    湯浅政明監督『犬王』を見てきた。古川日出男の小説『平家物語 犬王の巻』のアニメ映画化である。脚は野木亜紀子、キャラクター原案を松大洋、音楽を大友良英がつとめている。 www.youtube.com 南北朝の時代が舞台で、異形の者として生まれたが猿楽の芸を極めると身体の異形の箇所がひとつずつ減っていく犬王(アヴちゃん)と、壇ノ浦の海人の息子で平家が残した三種の神器の剣引き上げにかかわったせいで盲目になり、琵琶法師を目指すことになった友魚(森山未來)の数奇な運命を描いた作品である。犬王は新しい猿楽の芸で京都で大人気になり、友魚も友有と改名して犬王のことを語る琵琶の歌で人気を博す。やがて犬王には将軍・足利義満(柄佑)から声がかかる。 原作小説のほうはなんだかんだで猿楽とか琵琶とか日の伝統芸能の話という印象がけっこうあったのだが、映画のほうはグラムロックに寄せていることもあってあまりそうい

    アニメ版『ベルベット・ゴールドマイン』~『犬王』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
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    gimonfu_usr 2022/06/06
    ( 『火の鳥』の鳳凰編…  )
  • 最も応援上映してはいけない映画~『主戦場』 - Commentarius Saevus

    『主戦場』を見てきた。日系アメリカ人であるミキ・デザキが監督をつとめたドキュメンタリー映画で、従軍慰安婦をめぐる論争を扱ったものである。 www.youtube.com 全体的に非常にわかりやすく、テンポのいい編集でエンタテイメントらしく作られたドキュメンタリーである。マイケル・ムーアみたいに監督が出てきて面白おかしく自分の意見を主張したりするというわけではないのだが、編集などがいちいち気が利いており、見ていて飽きない。デザキ監督がこういう映画を撮ろうと思ったのは、日でネット右翼に攻撃されたことがきっかけだそうだ。 基的にはいろいろな人にインタビューしているだけなのだが、否認主義者たちが人たちは冷静に話しているつもり…なんだと思うものの、学問的議論どころか倫理的に問題がある発言を(自分たちはまともな主張だと思って)連発しており、笑うしかないようなところがたくさんあった。サンフランシス

    最も応援上映してはいけない映画~『主戦場』 - Commentarius Saevus
  • 来学期から東京大学非常勤を辞めることになりました - Commentarius Saevus

    今年で東大駒場の非常勤講師を辞め、1年間実施した英日翻訳ウィキペディアン養成セミナーは来年から務校の武蔵大学に移すことになったのですが、この辞職とクラス移動の経緯について皆さん興味があるらしいので、学生に迷惑がかかるなどの差し支えが無い範囲で簡単に説明しようと思います。めちゃめちゃ長いので、イントロのあと3つの節に分かれています。 ・イントロ まず、私は2013年に留学を終えて日に帰ってきてからずっと東大駒場で英語の非常勤をしており、最初の二年は英語一列、今年は実験的な科目としてウィキペディアン養成セミナーをやっていました。学部から博士の一年まで東大駒場に所属していたので、英語一列には院生の時からTAとして関わっていました。去年からは武蔵大学に専任講師として就職したので非常勤先は辞めても良かったのですが、図書館とデータベースが使えること(これは研究者にとっては大変大事で、給料なんかより

    来学期から東京大学非常勤を辞めることになりました - Commentarius Saevus
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    gimonfu_usr 2015/12/22
    ( 大学非常勤講師 収入)( 文趣旨と直接関係ないが、"ウィキペディアの英語記事を翻訳して日本語記事としてアップ"  すんごい御世話になっている希ガス )
  • 『風立ちぬ』〜『イングロリアス・バスターズ』の後にこんな第二次世界大戦映画を作っていいとでも思ってるの?(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    科学史鑑賞会『風立ちぬ』を見た。 id:nikubetaさん、id:kosuke64さん、 id:emeroseさんも参加。 一言で言うと『イングロリアス・バスターズ』の後にこのような第二次世界大戦ものの歴史映画を作っていいとでも思ってるんだろうかと思った。これはもちろん褒めてない。私には日のアニメーション周りのサブカルチャーとか全然わかんないし宮崎駿の作家性にもはっきり言って興味がないので、とにかくこの映画歴史ものとしてひどいなと思ったのである。 実は私は堀越二郎のことも堀辰雄のことも全く知らなくて、科学史関係者と見に行ってちょっとレクチャーしてもらって歴史的背景を知った感じなのだが、なんかまあ航空史とか全然知らなくてもこの完全に失敗したパラレル歴史叙述は何なんっていう感じだった。 まず、ドリームヴィジョンの使い方があまりにも安易というか…一応、主人公の堀越が三菱に入って軍事用の飛行

    『風立ちぬ』〜『イングロリアス・バスターズ』の後にこんな第二次世界大戦映画を作っていいとでも思ってるの?(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
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    gimonfu_usr 2013/08/07
    ( やや、頭が沸騰しているコメントを削除 )( 件の実写映画が第二次大戦をあつかった映画の中で、特段にすばらしい、とは思わない。 )
  • 私が世界で最も執着しているものの歴史〜『トマトが野菜になった日―毒草から世界一の野菜へ』 - Commentarius Saevus

    前から気になっていた、橘みのり『トマトが野菜になった日―毒草から世界一の野菜へ』(草思社)を読んだ。 トマトが野菜になった日―毒草から世界一の野菜へposted with amazlet at 13.07.23橘 みのり 草思社 売り上げランキング: 32,470 Amazon.co.jpで詳細を見る 毎日トマト分を摂取しないと死ぬくらいのトマト好きで毎月アマゾンでカゴメトマトジュース塩添加缶入りを定期便で箱買いしている私としては自分がおそらく世界で最も執着しているものの歴史がわかって大変面白いだった。古い文献では今我々がべているトマトに近いものと用ホオズキが区別されていないのでトマトの前史が非常にわかりにくくなっているとかいうようなトマト歴史の話はもちろん、わざわざ中南米まで取材にいって野生のトマトを確認してきたり、トマト好きとしてはうらやましい冒険の旅の話も入っている。しかし

    私が世界で最も執着しているものの歴史〜『トマトが野菜になった日―毒草から世界一の野菜へ』 - Commentarius Saevus
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    gimonfu_usr 2013/07/25
    自分にとっても、トマトは八番目くらいに好きな食物です。
  • もうフェミニストじゃないなんて言わせない!キャトリン・モラン、How to be a Woman(女になる方法) - Commentarius Saevus

    キャトリン・モラン(Caitlin Moran)の自伝的エッセイ、How to Be a Woman「女になる方法」(Ebury Press、2011)を読んだ。とにかくユーモアがあって笑えるので当にオススメ。 キャトリン・モランはウォルヴァーハンプトンのカウンシルハウスで育ったアイリッシュで、16歳の時にメロディ・メイカーに就職し、そのあとはずっとライターとして働いている。このは子供の頃から大人になった今までの経験をフェミニストとしての視点からおもしろおかしく諷刺的視点を交えて分析する、っていうもの。 とりあえずモランの一大論点は「もうフェミニストじゃないなんて言わせない」っていうことである。現代イギリス女性はフェミニストっていうのはなんかダサくてマジメで面白くないものだ、と思っている人も多く、「自分はフェミニストではないけど…」みたいなことを言う女性もいる。しかしながらモランいわく

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    gimonfu_usr 2013/02/16
    ("現代イギリス女性は事実上、ほぼ全員フェミニスト" )
  • 舞台、観客、その間にある権力〜バナナ学園問題から考えたこと - Commentarius Saevus

    えーっと、一昨日くらいから演劇クラスタを騒がせているバナナ学園問題というのがある。これはバナナ学園純情乙女組というカンパニーが王子小劇場で行った「翔べ翔べ翔べ!!!!!バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮仮仮)」という公演において、男性パフォーマーが観客の女性の胸などを同意を得ずに触り、自分の下半身が触れるような状態で性行為の真似をする行為を行ったということがツイッターで報告された、という問題である。 私はもちろん公演は見られないので(1万キロ離れている)、基情報はツイッターや劇場のウェブサイトから得た。 発端となったtogetterまとめの魚拓(タイトルが扇情的なので書きません) 残っている短縮版のまとめ「バナナ学園に関して」 消される前のおおもとのtogetterのはてブ このあたりまではウェブ上で流れている情報だけで真偽不明なとこがあったのだが、ハコである王子小劇場ウェブサイトにも情報

    舞台、観客、その間にある権力〜バナナ学園問題から考えたこと - Commentarius Saevus
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    gimonfu_usr 2012/05/30
    「ハプニング」芸術 /(菓子折り)
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