【ワシントン=渡辺浩生】ソフトウエア最大手の米マイクロソフト(MS)と米インターネット検索大手のヤフーは29日、ネット検索事業と検索広告に関する包括提携で合意したと発表した。提携期間は10年間。昨年、ヤフーに買収を持ちかけて失敗したMSだが、ネット検索市場で独占的な地位を築くグーグルに対抗するため、再接近。相互の技術力や顧客基盤を融合しながら、収益機会の獲得を目指す考えで一致した。 発表によるとヤフーはMSの新検索エンジン「Bing(ビング)」を自社サイトに採用。MSはヤフーの中核的な検索技術について独占的な使用権を得る一方、ヤフーは両社の検索広告の販売機能を担い、検索事業の売り上げを分けあう。米司法当局の審査を経て、2010年初めまでに提携作業を終える方針だ。 ヤフーのバーツ最高経営責任者(CEO)は声明で両社の提携が「インターネットの新時代に土台をつくる」と指摘。MSのバルマーCEOも
MicrosoftとYahoo!は7月29日(米国時間)、オンライン事業での提携を発表した。MicrosoftはYahoo!の検索技術ライセンスを取得した上で同社に検索サービスを提供し、Yahoo!は両社の優良広告主に対し、ワールドワイドで独占的に販売契約を結ぶことになる。 両社によると、今回両社が結んだ契約は10年間に渡るもの。Microsoftは今後10年間、Yahoo!のコアな検索技術の独占的ライセンスを入手し、その技術をMicrosoftの検索プラットフォームに統合する権利を得た。その上で、Microsoftの提供する検索サービス「Bing」は、Yahoo!のサイト上で提供される唯一の検索エンジンとなる。これはアルゴリズムサーチと有料サーチの両方に適用される。 一方Yahoo!は、両社の優良広告主に対し、ワールドワイドで独占的に販売契約を結ぶ。Microsoftの「AdCenter
祖母いずこ 感傷と追憶の湘南行き。そこで、またひとつ向き合わねばならない存在があった。鎌倉の家でともに暮らしていた父方の祖母である。一家離散ののち、彼女はアパートで独り暮らしをしている。独居老人である。週末には私のおじが泊まりに戻るが、生まれてはじめての独り暮らしをしているのだ。 その祖母と会ったのは、離散後一回きりである。一度だけたずねたことがある。母と弟と一緒だった。何かの用事のついでだった。ちょっと顔を見せるという程度だった。別れ際はさみしそうだった。それっきりだった。それっきりなのは、ある種のわだかまりがあるというのも本心だし、たんに面倒くさいから、というのも本心だ。 だが、今回、自転車でモノレールの下を走り、失われた我が家を訪れるのに、その通り道に住む祖母に会わないわけにはいかない。こんな機会がなければ、会うこともない。 私は意を決して、細い路地に入った。入って、適当に進み、気づ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く