丸の内時代の話は、また思い出したら不定期で書こうと思ったのだが、書いているうちにふと思い出しことがある。 それは「会社の寿命」というお話だ。 僕が入社する前後に「会社の寿命30年説」というのが流行った。83年に日経ビジネスがデータ分析をもとに唱えたのである。もちろん100年を迎えて健在な企業も多いが、なんだか気になる話ではある。 というのも、今の広告ビジネスは「30年目」を迎えているように思うのだ。 会社の寿命は30年以上続いても「ビジネスのスタイル」は30年くらいで入れ替わる、という仮説は戦後広告ビジネスだと成り立つかもしれない。 最初の30年は終戦から80年くらいまでではないだろうか。大体50年くらいから広告費も急増する。その後2度のオイルショックまでは、経済成長とともに広告費も伸びてきた。 転機は80年ごろからである。 低成長を迎えて媒体ビジネスだけではなく、クリエイテ