JR東日本が、東京都心と羽田空港を結ぶ新線の開通目標を、2025年前後としていることがわかった。複雑な空港下の設計や開発に10年はかかると想定。事業費を3千億~4千億円と見積もり、国、東京都と等分の負担を協議したい考えだ。東京駅から羽田空港までの所要時間は現状の30分前後から、18分に縮まると試算している。 新線は田町駅付近から湾岸の大井ふ頭まで、休止中の貨物線を使い、そこから地下トンネルを掘り、羽田空港へつなぐ。新宿方面とは、東京臨海高速鉄道りんかい線の大井町駅付近から地下トンネルを掘り、東京貨物ターミナル駅の北付近で新線とつなぐ。りんかい線は大崎駅でJR埼京線と直通運転をしており、新宿駅と羽田空港への所要時間は現状の40分余りから23分に縮まる見込み。 新線によって東京駅と羽田空港が直結するため、来春開業するJR東北縦貫線で、東京駅に乗り入れる宇都宮・高崎、常磐の各線ともつながる。千葉