SPAC20周年総括論文 『SPAの進化/多様化と次世代の課題』 (株)小島ファッションマーケティング代表取締役 小島健輔 SPA(specialiy store retailer of private lavel apparel)は製販を一貫する効率的な流通とブランディングのビジネスモデルとして1987年春、米国ギャップ社のドナルド・フィッシャー会長が提言した事業概念で、当社は逸早く88年1月にSPAC(SPAクラブ)研究会を立ち上げてSPAのビジネスモデルを追求する研究活動を積み上げ、2008年1月で満20周年を迎える事が出来ました。 SPAは小売業者がオリジナル・レーベルによって、あるいはブランドメーカーが直営店展開によって、それぞれ独自のブランディングと収益構造を実現せんとする両面のアプローチから進化して来ましたが、今日では調達手法も販売手法も多様化して実に様々なビジネスモデル
格下げ消費とタイト志向に振り回されるメンズスーツ■ 初売りの勢いをかってセールに突入するも「良かったのは初日だけ」と揃って肩を落とす都内百貨店/セレクトショップ各社。クリアランスを切り上げて心機一転、フレッシャーズ需要を喚起すべくあの手この手のプロモーションに余念がないが、消費マインドの冷え込みを乗り越えるのは容易ではない。某大手アパレルの平場スーツブランドでは、表向き客単価上昇/高級化が奏功とアナウンスしつつ実際の12月トップセラーはロードサイド系に対抗して開発した5.5万の2パンツ・スーツ(!)だったとか。大手セレクト店頭では「こんなの●●(ツープライス系大手)でもおんなじじゃん!」という顧客の声も聞こえてくるぐらい、‘格下げ消費’が予想を超えるスピードで蔓延しつつある。 そんな中、秋冬も好調を維持した某ヤング向け有力セレクトが今春仕掛けるのがストリートモードな激タイトスーツ。今まで
ワンピース・レイヤードは止まらないッ♪♪チャチャチャ、チャッチャララ〜■ 梅春物やプレスプリングもワンピースが絶好調を継続。ヤング〜OLは当然ながらミッシーまでレイヤードスタイルが波及し、今やワンピースは超人気者!ニットやジャージからシフォン、サテンまで手を替え品を替え拡がっている。お陰で短サイクル新規投入を繰り返すファッションビル系ブランドやお手軽セレクトショップ、SC系SPAは冷え込む市場の中でも好調に推移し、レギンスやカラータイツを扱うレッグウェアショップもウハウハ状態。ワンピースにワンピース/スカートを重ねる着こなしも定着し、裾フリルのワンピースやパウスカート風ギャザースカートを覗かせるロマンティックタイプだけでなく、クレリックのストライプシャツワンピースを覗かせるプレップタイプ等も台頭している。レイヤードスタイルに羽織る裏毛のロングパーカやベスト、モッズ風コートも息が長く、軽量な
どこまで伸びるレザーアウター■ 厳しい残暑に見舞われた9月の都内百貨店では晩夏半袖ものが直近まで売れ続けた店もあるほど秋物が低調。新作スーツで何とか売上を作る苦しい立ち上がりとなる中、唯一気を吐いたのがレザーアウター。高価なこともあってここ数シーズンはクリエイターブランド/セレクトショップの提案に留まっていたが、今秋冬は久方ぶりにボリュームになりそうな勢いだ。 百貨店ではメトロな中間世代向けにシングルライダースやM-65がブレイクし、レザー部門はどこも軒並み20%増だとか。アダルト向けでもテーラード/カバーオールが好調で、レザーなら何でもといわんばかりにシャツまで動いているらしい。コンサバな百貨店でこんな調子だから有力セレクトショップの動きはいわずもがなで、モンクレールの納期遅れで大打撃を被った穴をレザーアウターでどうにか埋め合わせたようだ。 一方郊外では某大手ジーニングストアがフェイ
レザーブームは来るの?■ 秋商戦が本格的に始動し、端境期単品に加えて先物アウターにも動きが見られる。中でもレザーブルゾン/コートがセレクトショップや百貨店、109系SPAまで通底した好調アイテムとなっている。コンパクトサイズの七分袖ライダースが一番人気で、他にもショート丈のスタンドネックブルゾン、ショートトレンチコート、クラシックな共クルミ釦使いノーカラージャケット、キルティングジャケットと今までに無いデザインが拡がっている。素材はラムレザーやラム風ピッグ等のナチュラルモード系が主流だが、クロコ型押しフェイクレザーやパテントレザー等の光沢感あるエレガンスモード系も見られる。クオリティよりもデザイン重視の傾向が強く、フェイクレザーの一万円前後〜本革加工の10万円以下のお手頃タイプに人気が集中している。スタイリングとしては‘ライダースブルゾン×プリントワンピース’のバイカーフェミニン、‘ノーカ
ケータイ世代からポケベル世代まで!ヘビーデューティなアメカジが大復活!!■ 7月後半からレザー等の先物提案が立ち上がり、8月にはほとんどの百貨店/セレクトショップで秋冬スタイルが出揃った。秋口にはラスティックな夏スタイルから一転してキレイ目スタイリッシュなメトロカジュアルにシフトするのがここ数年のパターンだが、今年はどうやら様子が違う。大手セレクト各社の店頭を飾るのはシャンブレーのワークシャツやヒッコリーのカバーオール、コーデュロイのパンツ、60/40クロスのマウンテンパーカ等、ラギッドなヘビーデューティアイテムばかり。永らく続いたユーロアメカジやお兄アメカジではなく、正真正銘のアメカジ&アメトラがついに復権したのだ。 各社とも口を揃えるのが昨秋からの兆候で、プレップ系ストアでは“インディビジュアライズド・シャツ”、モードミックス系ストアでは“バンド・オブ・アウトサイダーズ”のオックスB
ついにブレイク!ショートパンツ&レザーサンダルの黄金コンビ!!■ 父の日前後から真夏日が続き、ようやく夏物が稼働して売上を伸ばした大手百貨店/セレクト各社。百貨店では大手アパレルが仕掛けた冷涼機能素材スーツが牽引し、セットアップ不振を埋めるどころかスーツ平場2ケタ増の店舗も少なくない。一方カジュアルでは衿元変化ポロシャツが健闘するも父の日商戦全体は前比クリアならず、大きなスタイル変化もないまま綿カバーオールや麻混ジャケット等の継続品番で何とかセールまで踏ん張る厳しい状況だとか。 そんな百貨店を尻目に、セレクト各社では春に蒔いたタネがようやく育って収穫時期を迎えているようだ。肌寒い春先から提案し続けてきた丈変化パンツが、6月に入ってついにブレイク。プレップ&トラッド系では綿チノ/シャンブレー/コードレーン等のバミューダ、ナチュラルモード&ユーロカジュアル系ではリネン混クロス/綿ヘリンボーン
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