県立大学(山口市)の院生が、山口市の徳地地区の家庭に代々受け継がれてきた着物を、現代風にアレンジした「袴(はかま)パンツ」を考案した。今年中に商品化して、将来は徳地ファッションを海外にも発信したい、と夢は広がる。 ◆県立大院生考案 徳地から商品化へ デザインしたのは大学院1年で国際文化学研究科企画デザイン研究室の武永佳奈さん(23)。大学で身に着けた知識を生かしてデザインを始めた。着物の生地を無駄にしないような形に工夫し、昔のやり方にならってウエスト部はひもに、一方で実用性を考えて現代風にポケットを付けた。昨年10月、地元の人に縫製を担ってもらい、袴パンツが完成した。評価も上々だった。 武永さんは「将来は徳地に工房を開き、過疎化が進む地元の雇用確保の力になりたい。日本古来の伝統が詰まった徳地産のパンツを海外に発信できれば」と話している。 徳地観光協会の前田繁志会長(64)は「飲食店