ファッションは最もクリエイティブな産業であると同時に、国連の統計によると、2番目に多くの汚染を生みだす産業だ。世界中のファッション産業が生みだす二酸化炭素排出量は、世界中の空を飛び交う飛行機と海を行き交う輸送船すべてを足したものよりも大きい。 大量の廃棄を生み出し、水を汚染し、途上国での労働者搾取に非難が集まるそんなファッション産業を、まったく別のアプローチで汚染と廃棄ゼロに導くデジタルファッションスタジオがある。オランダ・アムステルダムに拠点を置く、デジタル完結型ファッション専門家集団「The Fabricant」だ。デジタルファッションとは、物質的なモノを必要とせず、デジタル空間だけで完結するまったく新しいファッションである。今回、The Fabricantの共同創業者でクリエイティブ・ディレクターを努めるAmber Slootenさんに、デジタルファッションの今について話を聞いた。