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ブックマーク / moonhays.hatenadiary.org (8)

  • 幻想の付加価値語 - イトヘン業界の片隅から

    量販期に入りワサワサと忙しい社内で、右の男性社員が「しまった!ドジった!」と叫んだかと思えば、左の女性社員が「すみませんチョンボしました!」と頭を下げる。更に忙しくなってまとまらなくなった頭で「ドジった」だの「チョンボ」だのって、久々に聞いたなあとぼんやり思いました。 企画やマーケティングをやっているくせに、トレンドを追いかけるという行為にすっかり嫌気がさしている今日この頃、何がイケてて何がイケてないのか考えるもの疲れます。考えないとわからない時点でもうアウトって気がしないでもないですが、先のことより過去のことのほうが語り易いのは経験が足を引っ張るせいです。言い訳ですが。 さてハテブでネタとタグつけさせて貰ったコチラ、面白いです。 腹芸春秋 別冊 付加価値語ファイル http://www.bekkoame.ne.jp/~haragei/b-huka.html これらの付加価値語が世間にコピ

    幻想の付加価値語 - イトヘン業界の片隅から
  • 「あった方がいい」と「あったら困る」 - イトヘン業界の片隅から

    仕事が出来ない良い人の集まりになりつつ職場でパートを募集中。かなり苦戦しております。こちらの希望は元気な60代男性か30代女性ですが、ハローワークの要項に性別を指定できないので単にパート募集しています。すると30代〜50代男性がやたら応募に来て、世間の就業状況の現実が見えるような気がします。 その中の30代男性からは、電話問い合わせの時点で「BGMがかかってないかどうか」を念入りに聞かれました。ラジオがかかっている時もあるが邪魔なら消しても構わないと申しましたが、信用されなかったようで先に断られました。BGMのどの点が嫌なのか、雑音のような会話は問題ないのかなど、個人的興味から聞きたかったのですが、面接に来てもらえなくて残念です。 以前、読売新聞のコラム欄である音楽家がBGMについて書かれてました。オペラの製作発表会の記者会見で、BGMが気になってインタヴューに答えられなかった、BGMは雰

    「あった方がいい」と「あったら困る」 - イトヘン業界の片隅から
  • 構造上の欠陥 - イトヘン業界の片隅から

    最近やたら返品が相次ぐ商品がありまして、これがまた売れているもんだから慌てております。 「使ってすぐ破れました。でも気に入ってるんで、同じものと交換してね。」と、言われています。交換するのもビクビク、「もういらない」といわれるほうがマシ、廃番にしてしまいたい、そんな後ろ向きな気分ですが、このご時世に売れている商品を手放すわけにもいかず、泣きながら検品の毎日です。 初回導入分ではこんなことはありませんでしたが、追加生産した分で縫製不良が多発しています。下手な縫い子が縫ったからなのですが、ただ下手なだけでなく巧妙に下手だったために、検品では見分けにくい不良でした。 布は縫うと伸びにくいものですが、縫う前は想像以上に伸びます。バイアス方向に特に伸びます。ハンカチを対角線に引っ張ると、辺の伸びとの違いが解ると思いますが、縫っていないと更に伸びるのが特徴です。厳密に言うと縦方向と横方向の伸びも違いま

    構造上の欠陥 - イトヘン業界の片隅から
  • 無駄な装飾とデザインの見極め - イトヘン業界の片隅から

    印刷技術には詳しくありませんが、グラフィックデザイナーと服飾デザイナーの区別がつかない方がギョーカイにも多くて、「デザイナーなんだからちょちょっとコレやってくれー」と、非常に失礼なものいいで印刷物の図案を依頼されたりしますので、別世界の方よりも多少は知っています。 印刷業界はマック信者が多いという印象を持っています。アパレル業界に比べてパソコン普及速度が早く、一時期で技術がひっくり返ったような変化を感じました。 パソコン普及以前は元図案はポスカラで描き、見を作る時にはオリジナルインレタを作っていました。今は全部パソコンがしてくれますから、時間短縮になりましたし、修正が楽になったのが何よりありがたいです。 物のレイアウターはフチを恐れずに付ける。/毎日モザイク 「お前らは、簡単にフチとか書きすぎる。お前らは二文字【フチ】と書けばすむかもしれないが、こっちは大変なんだ。今からフチを付ける作

    無駄な装飾とデザインの見極め - イトヘン業界の片隅から
  • 目線の先にあるものは? - イトヘン業界の片隅から

    今朝、何気なくNHKをつけたら、3Dのミッフィーをやっていて驚きました。 ミッフィーの作者ディックブルーナ氏は「見ている者とキャラクターが目線を合わせる」ことにこだわりをもたれていましたので、テレビに進出した時もアニメにせずテレビというか紙芝居というか、静止画にナレーションというスタイルにこだわったのだと思いました。それがしばらく見ないうちに3Dって・・・・・・。 視聴者がミッフィーと対話しなくていいのでしょうか? 随分前にミッフィーのキャラクターグッズを手がけたことがあります。ディックブルーナの「ダメ出し」の理由はほとんど「目線が合わない」でした。商品の出来がよかろうと、目線があっていないものは全て却下され、承認を取るのに大変苦労しました。 ディックブルーナ氏に限らずキャラクターものの承認をとるのは、どのライセンサー*1に対しても大変です。キャラクターグッズは売れ筋商品にキャラクター

    目線の先にあるものは? - イトヘン業界の片隅から
    girls_fashion
    girls_fashion 2007/09/28
    ディック・ブルーナ氏のこだわり
  • 服の最終着地点はみんなの箪笥かメーカーの倉庫 - イトヘン業界の片隅から

    Banyouさんの『万有引力吸着セレクション』に引き寄せられて、さらに飛んでみたところにあったのがコレ。ナイスです。 何年も前から「なんで〜」「どーなってんのお〜」と思っていることの一つが、日のお店にあふれる商品の多さです。まーホント、どこに行っても商品があふれてますよね。店も多いし、一つの店にある商品も多い。「あきらかに」国全体として必要な量よりも多いモノがこの国にはあると思う。ちょっと多い、という程度ではない。必要なモノの10倍以上のものが存在している気がする。 そういった「最終的に不要なもの」はいったい「最終的にどこに行ってしまうのか?」というのがすごく気になる。 『あの服はどこへ行く』By Chikirinの日記 テレビで工場見学なんか見ていると、年間生産量を聞いて驚く商品があります。年間消費量がそんなにあるのか!という驚きだったり、完全に年間生産量が年間消費量を上回っているだろ

    服の最終着地点はみんなの箪笥かメーカーの倉庫 - イトヘン業界の片隅から
    girls_fashion
    girls_fashion 2007/09/26
    アパレルの倉庫で派遣バイトしたことありますが、そこの方が何度もセールに出されては戻ってきてこれで検品は何度目かという話をしてました。せつない。
  • イトヘン業界の片隅から - ビーチサンダル

    この夏どこに行っても見掛けたクロックス。サンダル業界久々の大ヒットで「似たモノを作れ!」とバイヤーがメーカーに言う商談風景が浮かびましたが、あれでケチが付いたので、マガイモノを作らなくて良かったと胸をなで下ろしているメーカーも多いのではないかと思います。もちろんすでにマガイモノも出回っていますが。 事故後の製造者のコメントは同じ作り手としては支持します。それに加えてこちら。 で、クロックスのサンダルでのエスカレーター報道に戻って。ここでの「事故の公表で類似の事故が防げる」という「類似の事故」が、特定のメーカーのサンダルだけにとどまっていいのか、と。「黄色い線の内側に乗ることでエスカレーター事故を防げることが多い」ということが熟知されるような報道でなければならなかったんじゃないか、というのがやっぱりわたしとしての感想です。 http://d.hatena.ne.jp/satomies/200

    イトヘン業界の片隅から - ビーチサンダル
  • イトヘン業界の片隅から

    3月半ばの船積の予定が遅れ、先週末に得意先はカンカンだったのですが、船積後にドルで精算なので急に機嫌良くなりました。円高様々です。 イトヘンデザイナーは今でこそ大きな流通の中で働いていますが、昭和40年代前半頃にはまだ街の洋服屋さんが健在で、デザイナーの最終目標も「自分の店を持つこと」だったように思います。祖母や母は旅行に行くからだの演劇を見に行くからだのと理由をつけヨソイキをあつらえに洋服屋に出かけていましたが、ハレの日に奮発という意識はあったにしろ、洋服をオーダーメイドすることは金持の特権でもなんでもなく中流家庭でも日常のことでした。 当時デザイナーは末端消費者と顔をつき合わせながら商品を作っていたのです。 これは美容師と顧客の関係に似たものを感じます。 『新しい人』−出づる息、入る息 顧客の側から見たtamdaoさんの記述は、店側からみると背中に刃物をあてられたように怖いです。怖いか

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