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2018年2月7日のブックマーク (2件)

  • 中世の秋/ホイジンガ: DESIGN IT! w/LOVE

    そもそも人間はそう簡単に自分の外にある対象を自分の中に受けとめることができないのだろう。 いま多くのことを理解しているつもりになっているとしても、それは歴史上多くの人たちが苦労を重ねて理解できるようにしたことを単に、その理解の結果を借用して自分で理解したかのようなつもりになっているだけのことだ。 そうした積み重ねがまだ不十分であったヨーロッパ中世の人々は、いまよりはるかに少ない理解で、世界、社会で起こる様々な出来事を受け止めなくてはならなかったのである。 その前提に立って中世の人々の様子を眺めれば、それがどんなに今と懸け離れた奇妙なものに映ったとしても、仕方がないと考えられるのではないだろうか。 何か理解していないことを理解した状態に移行させるのにも、それなりに労力がいる。 その労力をかけて何か新しいことを理解するかどうかは、かかる労力と労力をかけて得られる価値を天秤にかけて判断しているの

    gitanez
    gitanez 2018/02/07
  • 中間愛|棚橋弘季 Hiroki Tanahashi

    どうやら中間的なものが好きらしい。 中間、プロセス、メディア、はざまなどに惹かれるし、変容だとか、両義性、横断とかも中間的なものを感じさせて気になる。 はざまで共振するだから、アビ・ヴァールブルクの歴史上の複数のイメージ同士が共振する様を感じとるような思考やそれを視覚的に表してみせる行動にも惹かれるのだろう。 時間を不連続にする亀裂、言葉とイメージのあいだの隔たり、そしてイメージ内部の両極性といったものすべてがひとつの間隔である以上、ヴァールブルクのあらゆる思考はいわば間隔の問題なのだ、とディディ=ユベルマンは大胆に総括する。 こう書くのは『歴史の地震計』の田中純さん。ヴァールブルクの晩年の仕事である『ムネモシュネ・アトラス』を論じた1冊だ。 『ムネモシュネ・アトラス』でヴァールブルクは、971枚の図版を総数63枚の黒いパネルに配置している。まさに歴史上の複数のイメージ同士が互いの類似性と

    中間愛|棚橋弘季 Hiroki Tanahashi