【今、気になるビジネス書の要約】『僕たちは「会社」でどこまでできるのか? 起業家のように企業で働く 実践編』 今ではベンチャー企業の登竜門の一つとして定着した感もある「モーニングピッチ」。日本経済新聞など各種メディアで取り上げられているため、目にした方も多いのではないだろうか。その起源は、会社を跨いだ20代の3名の有志連合が、仕事を抱えながら行なった企画・運営にあった。 日本のベンチャー業界が抱える問題は数多いが、最も大きく難しい問題は大企業との連携の難しさにあるだろう。新サービスを積極的に使うシリコンバレーの文化とは異なり、日本の多くの企業では取引基準など厳格なルールがあり、商売することはおろか話をライトパーソンに届けることも簡単ではない。ベンチャー企業はプロダクトを作り、初期の資金調達などのハードルを越えたら、自身のサービスを伸ばす方策を打ち続ける。その成長の機会は多い方が良いに決まっ