途中までうまく行っていたのに、運が悪かったり、タイミングが悪かったり、予想もしなかったことでつまづいたりして、あと少しのところで失敗することがあります。技術やアプローチの仕方は正しくても、単に風向きが悪かったのです。 頭では分かっていても、そんな経験をすると頭にきたり、落ち込んだりします。米ブリガムヤング大学の最近の研究によると、すんでのところで目標を達成できなかった場合、やり方は間違っていないという事実を忘れ、過剰に反応してしまう人が多いことが分かりました。「Management Science」に載っていた研究では、バスケットボールの監督という特殊な職業の人たちを対象に調査していました。 「結果バイアス」に囚われない その研究の共同執筆者は、NBAの試合結果のデータを20年分調べ、すんでのところで勝った試合と負けた試合での、監督が根本的に戦術を変える頻度を比較しました。バスケットボール