2005年11月から続いた情報システムを巡るトラブルで信用を大きく損なった東京証券取引所。その東証によるシステム再構築プロジェクトがこの1月、2009年後半の稼働を目指して本格的にスタートする。開発ベンダーの選定にあたって、東証は初の国際入札を実施。18グループに及ぶ世界の有力ベンダーから富士通を選定した。そこに至る真相を、日経コンピュータ編集部が集中連載の形で詳報していく。
英ロンドン証券取引所(LSE)は6月後半に、株式の売買システムを全面刷新した。新システム「TradElect」の最大の特徴は、注文データを受け付けてから約定結果を応答するまでにかかる処理時間を10ミリ秒まで短縮したこと。旧システムでは110~130ミリ秒ほどかかっていた。 LSEは「立会場の人間が“まばたき”するよりも短時間で注文を処理できる」と、人手による株式売買が残っている米ニューヨーク証券取引所などを意識したとみられるコメントを発表している。 TradElectはOSにWindows Server 2003を採用。アプリケーションは.NET環境でC#を使い構築した。ハードウエアは米ヒューレット・パッカード(HP)のIAサーバー「ProLiant」を採用。テスト用などを含め120台導入している。構築費用は不明だが、現地報道によれば92億円(4000万ポンド)とされている。 LSEのロビ
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