●ポラックの法則のためPentiumに戻ったLarrabee IntelのLarrabee(ララビー)はPentiumを源流としている。オリジナルPentiumとは似ても似つかないように見えるが、基本構成にはよく似た部分がある。IntelがPentiumまでCPUコアのマイクロアーキテクチャを巻き戻した理由は、以前の記事で説明した通り『ポラックの法則(Pollack's Rule)』のためだ。 同法則では、同じプロセスで、CPUのサイズを2~3倍にしても、CPUの整数演算性能は約1.4~1.7倍(前回記事の初出時は1.5倍からとなっていた。訂正する)くらいしか伸びないとされている。CPUの複雑度を上げても、整数演算性能は平方根程度にしか向上しない。逆を言えば、CPUの複雑度を下げると、CPUの整数演算性能は落ちるが、それ以上に電力効率がアップする。そのため、CPUの電力効率を上げて、同じ電