ペナントレースは約3分の1を消化。新人王レース序盤戦で最も強烈な存在感を示した選手といえば、黒星こそ先行しているが、巨人・沢村で文句なしだろう。 元ヤクルト投手で1972年に新人王を獲得した本紙評論家、安田猛氏は「僕はプロ2年目、10勝12敗と負け越したが、防御率はリーグ1位の2・02だったから、球団からは『26勝分』の査定をしてもらえて自信がわいた。沢村も、現時点で5勝2敗くらいの自信を持っていい。おそらく登板を重ねるうちに勝利数が敗戦数に追いつき、最終的に10勝はすると思う」とみる。 パに限ると、西武・牧田の投球内容が抜群。本紙評論家の須藤豊氏(元巨人ヘッドコーチ)は「斎藤佑樹も、チーム状態がいいだけに、復帰後に白星を積み上げる可能性はある。ただ、防御率は3・50くらいが精いっぱいだろうから、牧田より3つくらい多く勝たないと同等とはいえないのではないか」と指摘する。 野手では、広