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2007年7月23日のブックマーク (3件)

  • トゥールーズ=ロートレック「女ともだち」 - に し へ ゆ く 〜Orientation to Occident

    タイトルを憶えていない…これで良かったか?*1 なんだか妙にこの絵が見たくなったので、イメージ検索でゲット。 アンリ・トゥールーズ=ロートレックは、貴族の生まれだがキャバレーに埋もれて歓楽街の人間群像を描きまくった。彼の作品には、レズビアンの絵がたくさんある。踊り子や娼婦で、仕事でノンケ男に媚びや色を売りながら、オフでのんびりゴロゴロいちゃいちゃ愛し合っているレズビアンの絵を何枚も残している。 いまふうに言えば、「レズビアン萌え」の人だったのだろう。 いくら芸術と持ち上げられていようが、「レズポルノ」的なエロ関心で描いたとしか思われない絵は美術史上クサるほどある(で、それにこじつけっぽい解説がつけられたりして、妙におかしかったりする)。 ほとんどが女性のハダカをダブルで絡めて倍楽しい、みたいなもんだと思うが、そのなかでロートレックの「レズビアン画」は、とても心地いい。 この絵なんか、レズビ

    トゥールーズ=ロートレック「女ともだち」 - に し へ ゆ く 〜Orientation to Occident
  • ボードレールとレスボフォビアの系譜 - に し へ ゆ く 〜Orientation to Occident

    ボードレール(1821-1867)がレズビアンに強烈な思い入れを持ち、(彼の脳内イメージの)レズビアンに寄せる詩を書いたことは有名だ。 柿沼 瑛子, 栗原 知代『耽美小説・ゲイ文学ブックガイド』(1994)にも、『悪の華』は「レズビアン文学」としてピックアップされているようだ(10th Muse-『耽美小説・ゲイ文学ブックガイド』感想ページ)。 「同性愛の歴史」というと、古代ギリシャの少年愛や日の衆道やオリエントの同性愛や歴史人物の同性愛の記録がすぐ挙げられる。が、それはほとんどが「男性同性愛の歴史」で、レズビアンの歴史は、それこそサッフォーの神話から近代まですっ飛ばしてしまうぐらい、語られていることが少ないように思う。 その一方、女性同性愛にまつわる言説は、芸術的・文学的イマジネーションのなかで、男性同性愛にはない独特の発達を遂げていた印象を受ける。 ただし、ここで言うのは、レズビアン

    ボードレールとレスボフォビアの系譜 - に し へ ゆ く 〜Orientation to Occident
  • ボードレールとレスボフォビアの系譜(承前) - に し へ ゆ く 〜Orientation to Occident

    ボードレールとレスボフォビアの系譜 の、続きである。 (この話題を始めてしまったことをもうかなりヤヴァいと感じているのだが、とにかく、始めてしまったので、とにかく行ってみる。) モンスター化するレズビアン ボードレールのレズビアン幻想の質を看破したベンヤミンの洞察は、そのまま、同性愛嫌悪とも女性蔑視とも違うレズビアン嫌悪(レスボフォビア)をはらむ女性同性愛イメージに光を当てるように思う。 つまり、エロティックかつヒロイックな憧憬と好奇心を浴びながら、決して現実の人間としては扱われないレズビアン像が、えらく豊かなイマジネーションの中で「モンスター」化してゆく、ということだ。 ボードレールのレズビアン像や近代のレズビアン・イメージの発達、という問題については、きっとすでに書かれていて「今さら」かもしれないが、とりあえずかき集めた自分の考えをまとめるためもあって、少し追ってみようと思う。 ベン

    ボードレールとレスボフォビアの系譜(承前) - に し へ ゆ く 〜Orientation to Occident