DesignWorksさんの「スプレーを一切使わない、街にも環境に優しいグラフィティアート」というエントリが面白いです。 使用しているのはスプレーではなくて、靴磨きのブラシや石鹸などの掃除道具です。(・・・)一部だけとは言え、とりあえず綺麗にしているので、ラクガキ等の行為にはあたらず、法律上は問題ないみたいで国は対処に困っているそうです。 つまり、何らかの塗料等を「加える」のではなく、付着した汚れを「取り除く」ことにより文字や絵を描いているわけです。 法の抜け道的に「うまいっ」というだけでなく、文字の本性を絶妙に抉出したアートです。 そもそも、文字とは「削り取る」ものです。粘土板に刻まれた楔形文字を想起すればわかりやすいですが、もっと言えば「無人島に漂着した人間が、日にちを数えるために木に彫り付ける刻印」です。 物理的特性ことだけを言っているのではなく、象徴化=言語化とは、何かが「無い」こ