球技大会のことを、 あれ以来誰一人としてわたしには触れてこなかった球技大会のことを あなたは寄せ書きで触れていて、驚きました 救われた気がしたと同時に、申し訳なくも思います あのとき助けてくれなかったのって、もう相当わたしのこと嫌だったのだと思います 団体競技で足を引っ張るだけで、なかなか上手くできず、 チームのキャプテンの「なんでできないの?」という問いに 答えないわたしを何度も見ながら、さすがのあなたも さぞやきもきしてたのだろうと思います 本当になんでできなかったんでしょうね キャプテンも最初からそうではなくて、丁寧に何回も教えてくれていたのに その年の球技大会のことはよく覚えていません 覚えているのは、 苛立った声でキャプテンが言った「なんでできないの?」という言葉と、 試合が終わった後に一人倉庫で泣いていたことくらいです そういうわけで、あなたと関わるようになるまでは、あなたが少