鶴田町学校給食共同調理所に、手作りの漬物を運び込んだ「学校給食応援隊」の小野寺さん。漬物は子供たちに好評だ 「朝ごはん条例」を作った町を訪ねた。 津軽平野の一角を占める青森県鶴田町。その小中学校計7校の給食を賄う共同調理所は、早朝から慌ただしかった。 白衣に長靴姿の調理師たちが野菜の入った段ボールを運び込んでいると、午前7時40分、「学校給食応援隊」の小野寺のり子さん(65)がやってきた。自家製のキュウリの漬物が入ったビニール袋四つを持参している。児童生徒約1500人分に相当する量で、重さはざっと40キロ。 「これ、人気があるのよ」と調理師から声がかかる。キュウリの塩漬けに、ニンジンやショウガを混ぜ、砂糖やしょうゆで味付けし、4日がかりで作った。発酵が進まないよう、納入の直前に袋詰めしている。 同じ日に町立鶴田小学校の給食をのぞくと、1年生の中にお代わりする子さえもいる。調理師の言葉通りの