【ワシントン=中島達雄】米原子力規制委員会(NRC)は9日、アーカンソー州にあるニュークリアワン原子力発電所2号機で変圧器が爆発する事故が起きたと発表。 事故対応センターを設置して、原因調査を始めた。 同原発を運営する電力大手エンタジー社によると、爆発は米中部時間の9日早朝に発生。火災が起きたが、放射性物質は漏れておらず、けが人も出なかった。NRCの4段階のトラブル分類のうち、最も低い「異常事象」と判断している。 NRCによると、2号機は、通常の外部電源の供給が止まったため、原子炉が自動停止し、非常用ディーゼル発電機などで原子炉を冷却中。同社は原因が判明するまで、2号機を運転しないことを決めた。1号機は運転を続けている。 同原発では3月、運搬中の発電機が落下して作業員1人が死亡、8人が負傷する事故が発生していた。