PostgreSQL 8.1は順調に開発が続いており,既に「フィーチャーフリーズ」(新たに機能を追加しない)フェーズに入っている。この後は9月位にベータ・リリース,年内には正式リリースとなる見込みが高くなった。 前回お伝えしたように,8.1で追加された機能の最大の目玉は2相コミットだが,それ以外にも興味深い機能や性能向上がなされている。今回はその中からまだ紹介していなかったものをいくつかとりあげよう。 autovacuumの本体への取り込み autovacuumは,contribモジュールの一つとして提供されており,データベースの状態を判断して自動的にVACUUMを実行する自立したサーバーである。 PostgreSQLは実行性能を維持するためには,VACUUMの実行が欠かせない。反面,VACUUMの適切な実行間隔や実行頻度をどの程度にするかは実際に運用するデータベースの規模やアクセス頻度に