創設発表から構想見直しを強いられるまでのおよそ48時間、世界を騒然とさせた欧州スーパーリーグ。南米各国でも一連の動きが随時細かく報じられ、当初は参加の意思を表明していたクラブが次々と撤退していく様子にSNS上では祝福の声が上がった。だが、スーパーリーグ初代会長となったレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレスが挙げた「現状の問題点」は、ここアルゼンチンでプロサッカーと関わる仕事をしている人たちにとっても耳の痛い話だったに違いない。ペレス会長が指摘した「14歳から24歳の若者たちがサッカーを退屈と感じ、試合を見なくなっている」という傾向についてはこの国のスポーツマーケティング専門家たちもかねてから認識、懸念している点であり、対岸の火事ではないからだ。 同分野に精通するジャーナリスト、マルセロ・ガントマンによると「90年代後半から2010年頃までに生まれたZ世代と呼ばれる若者たちがテレビをほと