学校や幼稚園、保育園などの給食に地元産の有機野菜や有機米を使う「有機給食」あるいは「オーガニック給食」がかつてない盛り上がりを見せている。2022年10月26日に東京で開催された「第1回全国オーガニック給食フォーラム」には、会場とオンライン参加を合わせて約4000人が参加した。また今年6月2日には「全国オーガニック給食協議会」が設立されたが、この協議会には全国の32の市町村、24のJAと農業関係団体、14の生協と流通団体、21の市民団体、195人の個人が参加している。有機農業に関心を持つ自治体を中心に、食の安全に関心を持つ生協、流通団体、市民団体など幅広い分野から多くの団体・個人が参加しているのが特徴である。 給食が注目される背景には、子どものアレルギーなどの増加、ネオニコチノイド系農薬など食の安全性に対する懸念、子どもの食生活の乱れ、保護者の経済的困窮、食品ロスなど、現在の子どもの食を取