ギリシャは大統領を選出できず、憲法の規定に沿って議会が解散されることになった(写真は12月29日の議員投票に出席したアントニス・サマラス首相)〔AFPBB News〕 ユーロ危機が再燃している。ギリシャで来月実施されることになった総選挙と、恐らくそこで見られる極左政党の急進左派連合(SYRIZA)の勝利に、政治家と投資家は怯えることになるだろう。 そしてデフォルト(債務不履行)から銀行取り付け、救済策、社会不安、下手をすればギリシャのユーロ圏離脱にもつながりかねない恐ろしい展開について、憂鬱な議論を再び続けることになるのだろう。 ユーロ危機は基本的に終結したと市場が思っていた年の最後になって今回の危機が勃発するというこの流れは、何となくしっくりくる。 ギリシャ情勢が物語る市場の見方の甘さ ユーロを救うためには「何でもやる」という欧州中央銀行(ECB)の有名な約束によりユーロ崩壊のリスクは取