国際社会、軍事介入に及び腰=一層の泥沼化懸念−リビア情勢 国際社会、軍事介入に及び腰=一層の泥沼化懸念−リビア情勢 エジプト軍の空爆で破壊された建物=16日、リビア東部デルナ(AA=時事) 【カイロ時事】リビアで過激派組織「イスラム国」に対する空爆を実施したエジプトが、リビアへの国際部隊展開を求めている。ただ、泥沼化の拡大を恐れる各国の反応は鈍く、結果的に同組織の一層の台頭を招きかねない状況だ。 エジプトのシシ大統領は、17日放送のフランスのラジオで、「国連安保理決議に基づく軍事介入が必要」との認識を示した。これに対し、欧米はリビア国内各派による協議を通じた「政治的解決が必要」との立場で、軍事介入には慎重な立場を崩していない。 慎重姿勢の背景には、リビアの「政府分裂」がある。現在、東部を中心とする民族派と、西部の首都トリポリを掌握するイスラム系勢力がそれぞれ政権の正統性を訴えている。イ