この「五番街のマリーへ」は、ペドロ&カプリシャスの5枚目のシングルとして1973年10月25日に発売された。 彼らの前作「ジョニィへの伝言」と同様にロングヒットとなり、売上枚数は21.2万枚を記録している。 作曲を手掛けたのは、ピンクレディーのプロデューサーとしても知られる作曲家・都倉俊一。 そして作詞は、昭和を代表する作詞家・阿久悠である。 この歌には、作詞家・阿久悠の“新しい挑戦”があったという。 その試みは、同年の3月に本作と同じ歌手・作家によって発表された「ジョニィへの伝言」から始まっていた。 阿久悠は著書『愛すべき名歌たち〜私的歌謡曲史〜』においてこんなことを綴っている。 高橋真梨子がリードボーカルとして加わる前のペドロ&カプリシャスには「別れの朝」というヒット曲があった。なかにし礼が作詞したいい作品で、これに負けられないと思い、何か新しさを感じさせたいと思って工夫をしました。そ