こんにちは。 日本の知識人と呼ばれる人たちや、金融業界のあいだではいまだにアメリカ信仰は根強いものがあります。 そして、これだけ政治・経済・社会のいたるところからボロが噴出してきても、大幅に下げてきた株価がちょっと戻したりすると「やはりアメリカ経済が堅調な証拠だ」と唱える人が大勢いらっしゃいます。 そこで今日は、アメリカの一般消費者たちがいかにみじめな暮らしをしているかに焦点を当てて、アメリカ経済の現状をご説明したいと思います。 今も生きている30年代大不況時の巨大看板 大不況まっただ中の1937年に、オハイオ川が氾濫し流域の大洪水で大勢の住民が着の身着のままの避難所暮らしを余儀なくされたことがありました。 その頃、避難所生活をしていた人たちが無料の食糧配給を待つ行列の背景に、たまたま「アメリカ的生活の豊かさ」を礼賛する大看板があって、皮肉な構図を捉えた有名な写真があります。 どうしても理