『たのしい知識』(たのしいちしき、仏: Le Gai Savoir)は、1967年に撮影され1968年に完成した、ジャン=リュック・ゴダール監督によるフランス・西ドイツ合作の映画である。五月革命より前に撮影が始まり、革命後に完成した。ORTFとの共同製作で、一度完成したものの同局に拒絶され、1969年に劇場で上映されたが検閲により禁止された。日本では2012年にオーディトリウム渋谷で初公開されている[2]。長らく日本未公開であったため邦題は定まらず、『楽しい科学』(たのしいかがく)とも。 略歴・概要[編集] 妻アンナ・カリーナとの破局を経験した1965年、ゴダールは、冬のパリで『男性・女性』(1966年)を撮影し、シネマ・ヴェリテ的手法によって顕わにした若い世代の考えに興味を抱く。1966年に『メイド・イン・USA』および『未来展望』(オムニバス『愛すべき女・女たち』の一篇)を撮影し、この