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ブックマーク / wien2006.livedoor.blog (238)

  • 「微笑」がスキャンダルだった時代 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年06月07日06:00 カテゴリその他 「微笑」がスキャンダルだった時代 オーストリア日刊紙プレッセ日曜版(6月4日)でギュンター・ハラー記者が「微笑の発見」という見出しで英国の歴史家、コリン・ジョーンズ氏の著書「18世紀のパリでの微笑革命」(The Smile Revolution in 18th Century Paris)を紹介しながら、笑いの歴史をまとめている。以下、同記事を参考にしながら、笑いの歴史を考えてみた。 ▲娘を抱える画家ルブランの自画像(ルブランはわずかに口を開き、歯を見せている) 白い歯を見せて微笑む女性の登場は革命的だったという。なぜならば女性は人前で歯を見せて笑わないと久しく信じられてきたからだ。口を開き、歯を見せて笑顔を振るまえば、スキャンダルと受け取られていたほどだ。 「君はいつの時代の話をしているのか」と質問されるだろう。フランスでルネッサンス、啓

  • 日米韓で異なる北の“レッドライン” : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年06月01日06:00 カテゴリ北朝鮮 日米韓で異なる北の“レッドライン” 北朝鮮国営「朝鮮中央通信」(KCNA)は29日、「精密制御誘導システムを導入した新たな弾道ミサイルの試験発射に成功した」と報じた。問題はその次だ。「目標点に7メートルの誤差で正確に命中した」(読売新聞電子版)というのだ。“誤差”7メートルと“正確”という表現の間で奇妙な矛盾を感じた。7メートルの誤差があれば、「正確に的中した」とは言えない。ミサイル問題専門家に説明を聞かなければならないが、数百キロ飛行するミサイルにとって、7メートルの誤差は無きに等しいから、「正確に的中した」という表現で大きな間違いはないのかもしれない。 ▲北の「宇宙監視中央センター」(2013年1月14日、駐オーストリア北大使館の写真展示ケースから) 北朝鮮は多種多様な長・中・短距離ミサイルを保持していることは知られている。米土まで到

  • マンチェスターの「話」 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年05月26日06:00 カテゴリ英国 マンチェスターの「話」 英国中部マンチェスター市には数回足を運んだことがある。リヴァプールに居住していた時、知人の誘いを受けてマンチェスター市に行ったのが初めてだった。そこでは知人と昼を一緒にしただけだったが、フィッシュ・アンド・チップスの紙袋が路上に散らばっている湾岸都市リバプールと比較すると、マンチェスター市内はセンスのあるショーウィンドーで華やかだったことを覚えている。およそ35年前の話だ。 リヴァプールに住みながら、英ロックバンド「ザ・ビートルズ」関連の建物すら見学することがなかったが、マンチェスターはビートルズ後に登場した英ロック界のヒーロー、「オアシス」(1991年結成、2009年解散)の兄弟(ノエル・ギャラガーとリアム・ギャラガー)の出身地だ。アイルランド系の労働者家庭出身のギャラガー兄弟は性格も全く異なっていた。ノエルは父親

  • トランプ氏とローマ法王の会見 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年05月24日06:00 カテゴリカトリック トランプ氏とローマ法王の会見 トランプ米大統領は24日、バチカンを訪問し、ローマ法王フランシスコと会見する。バチカンの情報によると、会見は一般謁見前の午前8時半の予定だ。 ミラノ代表紙コリエーレ・デラ・セラ(21日付)によると、トランプ大統領のメラニア夫人はローマ法王に個人的な書簡を送り、「ローマ法王を謁見できることは大きな名誉です」と述べたという。夫人はスロベニア出身のカトリック信者だ。トランプ氏はプロテスタント派の長老派教会に所属。幼い時から聖書に強い関心があったという。就任式には親の代からの聖書を持参し、その上に手を置いて宣誓式に臨んでいる。 ▲駐バチカン米国大使に任命されたカリスタ・キングリッチ夫人(キングリッチ・プロダクション社の公式サイトから) バチカン筋によると、トランプ大統領とフランシスコ法王との会談では6つの議題が挙げ

  • 現代人は「資本論」を読破できるか : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年05月19日06:00 カテゴリその他 現代人は「資論」を読破できるか 「資論」を書いたカール・マルクス((1818〜1883)の友人フリードリヒ・エンゲルス(1820〜1895年)宛の書簡(1862年)の中に面白い一文を見つけた。 Ich dehne diesen Band(des Kapitals) mehr aus,da die deutschen Hunde  den Wert der Buecher nach dem Kubikinhalt schaetzen 「僕は『資論』をもっと長々と書こうと思っている。だって、ドイツ人はたくさん書いてあるほどいいだと思うから」とエンゲルスに不満を吐露している。20世紀の進歩的知識人に大きな影響を与えた「資論」(全3部)がなぜ膨大な作品となったか、少し理解できるわけだ(「資論」2部、3部はマルクス死後、エンゲルスによって

  • 独最大州議会選で社民党、惨敗 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年05月16日06:00 カテゴリドイツ 独最大州議会選で社民党、惨敗 ドイツ最大の人口(約1800万人)を有するノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州で14日、州議会選挙の投開票が実施された。独公営放送の暫定結果によると、「キリスト教民主同盟」(CDU)は約33%の得票を獲得し第1党に躍進した。2012年の前回選挙比で7ポイントの急増だった。それに対し、与党「社会民主党」(SPD)は約31・2%(前回比7ポイント減)に留まり、SPDと連立政権を組む「緑の党」も6.4%と大幅に得票率を落とした。逆に、野党の中道リベラル「自由民主党」は12・6%で第3党に躍り出た。その他、新党の右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)は7・4%の得票率を得て議席を獲得した。 ▲第1党に躍進したNRWのCDU選挙集会(NRWのCDUの公式サイトから) NRW州の社民党が得票を大きく失った主因と

  • マルクスは「労働者」をバカにした! : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年05月17日06:00 カテゴリその他 マルクスは「労働者」をバカにした! カール・マルクスの「資論」第1部が出版されて今年で150年目を迎えた。来年はカール・マルクス生誕200年も控えている。カール・マルクス(1818−1883年)は一体如何なる人間かについて関心が高まってきている。 ▲カール・マルクス(1875年) オーストリア日刊紙クローネンは14日、出版者ハリー・ロボルト氏、ドイツの「左翼党」グレゴリ・ギシ―議員、そして女優のアンナ・タルバッハさんの3人による朗読(2009年)、テーマ「カール・マルクスとエンゲルス間の書簡」の内容を紹介し、マルクスがフリードリヒ・エンゲルス(1820〜1895年)宛ての書簡で労働者をバカにし、金銭問題では信じられないほど冷酷な人間であったことを暴露している。 マルクスとエンゲルスの書簡は公表を目的としたものではなかった。エンゲルス宛の

    gogatsu26
    gogatsu26 2017/05/17
    “1852年、マルクスがエンゲルスに送った手紙の中で)「労働者ほど完全にバカな存在はない」と述べている。資本家による労働者の搾取を糾弾した「資本論」の著者マルクスは労働者をバカと呼び、軽蔑し”
  • 同性愛者の元バチカン高官の「暴露」 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年05月11日06:00 カテゴリカトリック 同性愛者の元バチカン高官の「暴露」 同性愛者であることを告白したポーランド出身のハラムサ元神父(Krzysztof Charamsa)が「最初の石」(独語訳)というタイトルのを出版した。同元神父は単なる一神父ではなく、バチカン法王庁の中核、“カトリック教理の番人”と呼ばれる教理省(前身・異端裁判所)に従事していた高官だけに、バチカン内部に渦巻く同性愛問題を体験に基づいて暴露した新著は大きな反響を呼んでいる。 ▲バチカン内の同性愛問題を暴露したハラムサ元神父の ハラムサ元神父(45)は2015年10月3日、世界代表司教会議(シノドス)の開催直前、記者会見を開き、そこで「自分は同性愛者である」と告白した。家庭問題をテーマとしたシノドス開催直前の告白は元神父の計算された演出であったが、その反響は大きかった。同神父は自身の同性愛の経験やバチ

    gogatsu26
    gogatsu26 2017/05/11
    “同性愛者であることを告白したポーランド出身のハラムサ元神父(Krzysztof Charamsa)が「最初の石」(独語訳)というタイトルの本を出版した。同元神父は単なる一神父ではなく、バチカン法王庁の中核…”
  • SPDの救い主が“偽メシア”に降格? : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年05月10日06:00 カテゴリドイツ SPDの救い主が“偽メシア”に降格? フランスで大統領決選投票が実施された7日、隣国ドイツ最北部に位置するシュレスヴィヒ=ホルシュタイン州(州都キール)で州議会選挙が行われ、メルケル首相が率いる「キリスト教民主同盟」(CDU)が得票率を伸ばす一方、シュルツ新党首の社会民主党(SPD)は得票率を落とし、敗北を喫した。 ▲100%の支持を得て党首に選出されたシュルツ氏(SPDの公式サイドから) ドイツでは14日にはドイツの州で最大人口を誇るノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州の州議会選挙が行われる。シュルツ党首はザールランド州、そしてシュレスヴィヒ・ホルシュタイン州の2州議会選で敗北しただけに、後がない。NRW州選挙で敗北するようなことがあれば、SPDはシュルツ新党首のもと3戦3敗となり、9月24日の連邦議会選へ向け最悪のスタートを切る

  • 極右政党が“大躍進”できない理由 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年05月09日06:00 カテゴリヨーロッパ 極右政党が“大躍進”できない理由 欧州で極右政党の躍進が報じられて久しいが、政権を掌握したり、大統領を輩出するといったセンセーショナルな成果はこれまでない。フランス大統領選でも極右政党「国民戦線」のマリーヌ・ルペン氏(48)がひょっとしたら大統領に選出されるのではないか、と囁かれたが、39歳の無党派エマニュエル・マクロン前経済相の前に敗北を喫し、その夢は消え去ったばかりだ。 ▲「国民戦線」党首のマリーヌ・ルペン氏(ウィキぺディアから) 少し振り返ってみる。オーストリア大統領選(昨年12月4日)で極右政党「自由党」のノルベルト・ホーファー氏(46)が第1回投票で第1位となり、欧州を驚かしたが、決選投票では反ホーファー網が結成され、結局は対抗候補者、「緑の党」前党首のバン・デア・ベレン氏(73)が当選した。今年3月15日に実施されたオランダ

  • 枢機卿「中国共産政権に騙されるな」 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年05月06日06:00 カテゴリカトリック 枢機卿「中国共産政権に騙されるな」 「バチカンと中国共産党政権の間でまもなく基的合意が実現できるだろう」という。香港教区司教のジョン・トン・ホン(湯漢)枢機卿が教会新聞の中でこのように述べている。 両者は過去2年間、6回会合を開き、共同作業グループは両者間に横たわってきた難問の基的解決で一致したという。具体的には、司教の任命問題で北京とバチカンが合意したというのだ。中国共産党政権の官製聖職者組織「愛国会」が司教を選出し、信者たちの承認を受けた後、ローマ法王にその追認を求める、というプロセスだろう。 ▲バチカンの中国接近に警告を発する陳日君枢機卿(香港司教区のHPから) それに対し、香港カトリック教会の最高指導者を2009年に離任した陳日君枢機卿(Joseph Zen Ze-kiun)は、バチカンが中国に接近することに強く反対している

  • 法王の空の足「アリタリア航空」破産? : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年04月29日06:00 カテゴリ 法王の空の足「アリタリア航空」破産? ローマ法王フランシスコは28日、実質27時間のエジプト訪問中だ。ここで同法王のカイロでの超教派活動を紹介するつもりはない。カイロ発から詳細な情報が流れてくるだろうからだ。今回、フランシスコ法王が近い将来、外遊できなくなるかもしれないという話を紹介する。80歳を迎えた南米出身のローマ法王の健康問題が表面化したからではない。バチカンが1964年以来、ローマ法王の空の足として利用してきた「アリタリア航空」がひょっとしたら破産してしまうかもしれないのだ。 ▲ローマ教皇搭乗機に敬礼するアメリカ軍兵士(White House photoより) バチカン放送は25日、ローマ法王のカイロ訪問に関連した記事で、「“法王の航空”が破産寸前」というタイトルの記事を発信した。それによると、1万2000人の社員を抱えるアリタリア航空会

  • “バチリークス”をTVドラマ化へ : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年04月25日06:00 カテゴリカトリック “バチリークス”をTVドラマ化へ バチカン放送(独語版)が21日報じたところによると、イタリアの映画制作会社がこのほどバチカン法王庁内の機密文書を暴露したイタリア人ジャーナリスト、ジャンルイジ・ヌッツィ氏(Gianluigi Nuzzi)ののTV映画化の権利を獲得したという。制作会社によると、ヌッツィ氏はバチカンの機密流出事件(通称 Vatileaks、バチリークス)のTV番組制作のため米国の脚家と既に準備に入っているという。 世界に12億人以上の信者を有するローマ・カトリック教会の総山バチカン法王庁で機密情報が外部に流れるという不祥事が過去、報道されただけで2回発生している。 ①前法王べネディクト16世在位中の2012年、機密文書の流出事件が生じた。当時、法王の執事をしていたパオロ・ガブリエレ被告(当時46)がべネディクト16世

  • 犯罪捜査に求められる「超能力」 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年04月19日06:00 カテゴリ雑感 犯罪捜査に求められる「超能力」 当方は通常、午前4時前に起床し、簡単な朝後、仕事に取り掛かる。そして正午ごろ、昼を終えると、胃袋に血液が集中し頭に血が回らなくなる。そこで気分転換という意味から最近はAmazonプライムやネットフリックス(Netflix)が配信するサスペンス番組を1、ないしは2観る。以下は当方が観た範囲での米犯罪番組評だ。 ▲腕立てをする警察官(ORFのHPから) ネットフリックスとamazonプライムが製造し、配信する犯罪シリーズ番組を見ていて気がつく点は、時代の趨勢を反映してか、単にピストルを撃ち、犯人と格闘するシーンより、IT技術を駆使して犯罪捜査するストーリーや、FBIが超能力をもつ一般人をコンサルタントとして雇い、犯人を追及するストーリが増えてきていることだ。 いつ頃からかと考えると、大きな転換となったのは多

    gogatsu26
    gogatsu26 2017/04/21
    “オーストリア警察の名誉のために付け加えると、オーストリア警察官の評判は悪くない。特に、テロ対策特殊部隊コブラはドイツが誇る対テロ特殊部隊(GSG9)より能力が高いと評価されているほどだ。”
  • トランプ氏は本当に変わったのか : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年04月20日06:00 カテゴリ時事問題 トランプ氏は当に変わったのか トランプ米大統領の話に入る前に、テーマの関係上、現在キリスト教神学を構築した聖パウロの話に少し言及せざるを得ない。サウロ(改名前)は熱心なユダヤ教徒だった。ナザレのイエスの教えを信望するキリスト信者を弾圧することを神のみ心と考えてきた。サウロはキリスト者を迫害するためにダマスコへ向かう途上だった。その時、十字架で殺害されたイエスが突然出現、「サウロ、サウロ、なぜ私を迫害するのか」と問い詰める。激しい光を受けたサウロは目が見えなくなってしまった。アナニアというキリスト教徒がサウロのために祈るとサウロの目から鱗のようなものが落ちて、目が見えるようになった。 復活したイエスを目撃したサウロは回心し、敬虔なイエスの弟子となった。サウロはパウロに改名し、世界の宣教に向かう。「使徒行伝」に記述されたこの話は「サウロの回

    gogatsu26
    gogatsu26 2017/04/21
    “トランプ氏は、経済政策では「アメリカ・ファースト」を維持する一方、外交・安保問題では「世界の警察官」の役割を担う考えかもしれない。例えが良くないが、どこか「国民生活の向上」と「核・弾道ミサイル開…”
  • 欧州に住むトルコ人のステータス : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年04月21日06:00 カテゴリトルコ 欧州に住むトルコ人のステータス トルコで16日、議会内閣制から大統領制へ移行する憲法改正を問う国民投票が実施され、賛成51・41%、反対48・59%の僅差で大統領制支持派が勝利した。 エルドアン大統領の期待に反して、国民投票結果は拮抗し、トルコ社会はエルドアン支持者と反エルドアン派との二分化が深まった感がする一方、欧州居住のトルコ人の投票では、エルドアン支持派が圧倒的に勝利し、ホスト側の欧州はショックを受けている。 ただし、トルコ国内の投票率は85・5%と、国民の国民投票に対する関心の高さを示したが、欧州居住のトルコ人の投票率は、賛成票が圧倒的に多かった半面、投票率はいずれも50%を割るなど、反エルドアン派が投票を棄権したことが明らかになった。 欧州でトルコ人が最も多いドイツは、イスタンブール、イズミル、アンカラに次いで4番目に大きい選挙区

    gogatsu26
    gogatsu26 2017/04/21
    “オーストリアの極右派政党「自由党」のシュトラーヒェ党首は「独裁者エルドアン大統領を支持するトルコ人はトルコに帰るべきだ」と主張している。”
  • 人は生まれ変わることができるか : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年04月15日06:00 カテゴリキリスト教 人は生まれ変わることができるか ナザレの青年イエスの33年の生涯、実質的には3年間の公生涯の言動がその後の世界の歴史を大きく変えていったことには異論がないだろう。 ▲「復活」シモン・チェホヴィッチ作 イエスの言動をまとめた共観福音書を読めば、イエスは30歳を迎えた後、福音を述べ伝え始めたが、当時のユダヤ教指導者たちはイエスを異端者として批判し、最終的には十字架にかけて殺害した。もし、ユダヤ教指導者、律法学者たちがイエスの教えを受け入れていたならば、イエスは十字架上で亡くなる必要はなく、旧約聖書で予言されていたように、“ユダヤ人の王”として迎え入れられたはずだ。そうなれば、キリスト教は誕生することはなく、ユダヤ教を土台としたイエスの教えは、世界に宣教されていったはずだった。しかし、その計画が実現されず、イエスは33歳の若さで十字架で殺害さ

    gogatsu26
    gogatsu26 2017/04/16
    “…イエスのエルサレム入り後の苦難の道は不必要だったはずだ。新約聖書を読む限り、イエスは無残にも殺害されたのであって、十字架上で死ぬために降臨したのではないことは明らかだ”
  • 「聖金曜日」と「国家の祝日」論争 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年04月12日06:00 カテゴリカトリック 「聖金曜日」と「国家の祝日」論争 世界のキリスト教会は16日、1年で最大のイベント「復活祭」(イースター)を迎える。イエス・キリストが十字架で亡くなった後、3日目に蘇ったことを祝う「復活祭」は移動祭日だ。東西両キリスト教会のカレンダー(グレゴリオ暦とユリウス暦)が異なるために「復活祭」の日は異なってきたが、今年は両教会とも16日に「復活祭」を共に祝う。 今回のコラムのテーマに関係するので、先ず9日から始まった聖週間(受難週)を簡単に復習する。 「復活祭」前の最後の日曜日(9日)はエルサレム入りするイエスをシュロの枝で迎えた故事に倣って「シュロの主日」と呼ぶ。13日はイエスが弟子の足を洗った事から「洗足木曜日」だ。イエスは十字架磔刑の前夜、12人の弟子たちと最後の晩餐をもった日だ。ローマ法王はサン・ジョバンニ・イン・ラテラノ大聖堂でイエス

    gogatsu26
    gogatsu26 2017/04/12
    “オーストリアでは「聖金曜日」を法的祝日と認知されているのはプロテスタント教会だけだ。だから、プロテスタント信者の労働者がその日、仕事をすれば当然、祝日手当が出る。通常、時給は平日の倍だ。…”
  • 100年目迎える「ファティマの予言」 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年03月27日06:00 カテゴリカトリック 100年目迎える「ファティマの予言」 ローマ・カトリック教会のローマ法王フランシスコは5月12日から13日にかけ、ポルトガルの聖母マリアの降臨の地ファティマを訪問する。「3つの予言」で世界的に有名な巡礼地ファティマで聖母マリアが再臨して今年5月で100年目だ。それを記念してフランシスコ法王は就任後初めてファティマを訪ね、「ファティマの予言」を聖母マリアから受けた羊飼いの子供たちの2人、フランシスコ(1908〜1919年)とヤシンタ(1910〜1920年)の列聖式を挙行する予定だ。 キリスト教の教義では、「神の啓示」や予言はイエス時代の使徒たちで終わる。それ以降の「啓示」はあくまでも「個人的啓示」と見なされ、「神の啓示」とは一定の距離を置いて扱われてきた。その意味から言うならば、ファティマの「聖母マリアの予言」はカトリック教会でも異例の啓

  • シュルツ氏選出と「ユダヤ人の知恵」 : ウィーン発 『コンフィデンシャル』

    2017年03月23日06:00 カテゴリドイツ シュルツ氏選出と「ユダヤ人の知恵」 ベルリンで19日開催された独社会民主党(SPD)の臨時党大会でマルティン・シュルツ氏(61)は全党員の支持(有効投票数605票)、すなわち100%の支持を得てガブリエル党首の後任党首に選出された。投票結果が報じられると、党員たちから驚きと大歓声が沸いた。「戦後の党史で党首が100%の支持を得て選出されたことはなかったことだ」というのだ。 ▲100%の支持を得て党首に選出されたシュルツ氏(SPDの公式サイドから) SPD臨時党大会の結果を知った当方はユダヤ人の箴言(旧約聖書)を直ぐに思い出した。全員が賛成した案は否決されるというのだ。ユダヤ人は全員が同じ意見であることに危険を感じるからだという。当方はシュルツ氏の選出に反対ではないが、100%の党員が支持したということに、ユダヤ人ではないが、ちょっと危なさを

    gogatsu26
    gogatsu26 2017/03/23
    “ユダヤ人の箴言(旧約聖書)を直ぐに思い出した。全員が賛成した案は否決されるというのだ。ユダヤ人は全員が同じ意見であることに危険を感じるからだという。”