5年前の今ごろ、ラジオ講座の「基礎英語」について「初学者に不親切な内容では」と書いたが、その記事を先日お読みいただいた方から「今年の講座にも同じような感想を持った」というコメントが寄せられた(→こちら)。 そこで、今年の4月号テキストを書店で読み、公式サイトでストリーミングも聞いてみたが、確かに5年前と方針に変わりはないように見受けられた。 若いころ、オジサン連中から「昔はよかった」的な話をされると「ウザいなあ」と思ったものだが、私自身がそういうことを言うトシになってしまったのが何とも悲しい。それでも、あらためて「同じ講座名なのに、自分が聞いた時とずいぶん違ってしまったなあ」と思った。 5年前の記事を書いたあと、私が聞いていた時の4月号テキストを見つけることができたので、一部を載せてみたい。40年以上前のテキストは今より小さいA5版で白黒刷りだ。まずは、最初のレッスンである。 ごらんのよう
先日に続いて、ノーベル賞作家カズオ・イシグロの代表作 The Remains of the Day で実例を拾った単語について書く。liberal は政治や主義主張についてよく使われるが、人や物を形容して「惜しみない」といった意味もある。 「日の名残り」では、主人公が仕える貴族の邸宅で行われた非公式の国際会議が終わった場面に出てくる。貴族が皆に感謝するスピーチを行うのだが、参加者たちの雑談がしだいにうるさくなってくる。 - ...soon all those small sounds of restlessness that betray that an audience's attention has bee lost grew steadily around the room. Indeed, by the time Lord Darlington had finally come r
前回引用した serendipity についての記述があった本 The Unknown Unknown だが、このタイトルは以前から使われている言い回しを利用したものだ。ブッシュ政権の時にドナルド・ラムズフェルド国防長官が使った言葉が元になっていると本文に書かれている。 長官の言葉はこの本の中で紹介されているが、ここではアメリカ国防総省の公式サイトから引用しよう。 時は2002年2月、イラク戦争が始まる1年前のことで、イラク政府から大量破壊兵器がテロリストの手にわたっている可能性について記者の質問に答えたものだ。 - Q: ... is there any evidence to indicate that Iraq has attempted to or is willing to supply terrorists with weapons of mass destruction? B
トランプ政権の閣僚が初来日する。そのマティス国防長官については、大統領が発表時に紹介した "Mad Dog" に度肝を抜かれたのか、日本のマスコミも「狂犬」というニックネームをこぞって使っている。しかしプロフィールなどを読んだら、はたして「狂犬」ととらえていいのだろうか、と疑問に思った。 その任命表明は、就任前のトランプが去年12月に行ったものだが、下記に引用するように芝居がかっていたこともあってか、よけいに印象深いものとなった。 - "Don’t let it outside the room, you promise? We are going to appoint ‘Mad Dog’ Mattis as our secretary of defense. But we’re not announcing it until Monday, so don’t tell anybody.
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