今回は、大手メガネ販売チェーン「メガネスーパー」の運営会社で起こった利益相反取引を取り上げる。運営会社のトップに就いたプロ経営者が、自分の仲間が代表となっている会社に利益を誘導した事案だ。 大手メガネ販売チェーン「メガネスーパー」の経営再建を託されたプロ経営者が、代表取締役社長に就任直後の2013年8月から、事業会社のコールセンター業務やコンタクト配送事業を「星組経営会議」なるグループを作っていた仲間が代表する会社に業務委託していた。当初は事業会社と直接取引するのではなく、間に一社を挟んでいた(スルー取引)。2022年12月に監査法人に不当な利益供与が行われているとの匿名通報があり、その後、監査等委員会、第三者調査委員会、責任調査委員会による各調査が行われ、この件および複数の案件で、利益相反取引規制を回避する取引の存在などが明らかになった。2023年3月、代表取締役社長は辞任した。 今回の
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