政府は経済安全保障を強化するため、国家機密を扱う資格者を認証する「セキュリティークリアランス(SC、適格性評価)」の制度化に向けた有識者会議を設置する。 SCは安全保障上の機微な情報にアクセスできる人を、資格を付与した一部の民間人や政府職員に限定する仕組み。人工知能(AI)など軍事転用可能な技術などの国外流出を防ぐ狙いがある。 14日に官邸であった経済安保推進会議で、岸田文雄首相は「同志国との円滑な協力のために重要で、産業界の国際的なビジネス機会の確保・拡充につながる」と制度化の意義を強調。高市早苗経済安保担当相に今後1年程度をめどに有識者会議で論点整理など検討を進めるよう指示した。会議は経済界や学会、法曹関係者などで構成する。