世界遺産〜The World Heritage〜 城塞都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、及び乙女の塔/アゼルバイジャン過去と未来が同居するカスピ海沿いの城塞都市 2025年国際博覧会の開催地を大阪と競ったバクーは、カスピ海と黒海に挟まれたアゼルバイジャンの首都。古くからシルクロードの要衝として栄え、現在は石油や天然ガスで発展。アゼルバイジャンで初めて世界遺産に登録された旧市街は城壁で囲まれ、石造の城門や石畳の街路が、隊商が行き交ったかつての賑わいを彷彿させます。 世界最大の湖、カスピ海からの風が吹き渡るバクーは、ペルシャ語で「風の町」の意味。この地を支配していたシルヴァンシャー王朝が15世紀に建てたシルヴァンシャー宮殿には王族の霊廟、ディワンハーネ(謁見の間)、ハーレム、ハマム(浴場)、モスクなどが残され往時を伝えます。 また、高さ30mの乙女の塔は一説には紀元前、ゾロアスター教(拝火教)