2011年の東日本大震災をきっかけに、電力や交通状況の見える化などで大きな注目を集めた「オープンデータ」。今年の5月20日には、政府のIT総合戦略本部が官民一体となったデータ流通の促進を図る「オープンデータ2.0」を発表した。一般社団法人オープン・ナレッジ・ファウンデーション・ジャパンの代表理事をつとめ、内閣官房から「オープンデータ伝道師」にも任命されている国際大学グローバル・コミュニケーションセンター(GLOCOM) 主任研究員の庄司昌彦准教授に、オープンデータの現状と課題、オープンデータ2.0の概要、今後の展望、そして企業が押さえるべきポイントについて話を聞いた(聞き手は編集部 松尾慎司)。 国際大学GLOCOM 准教授・主任研究員。Open Knowledge Japan 代表理事、インターネットユーザー協会(MIAU)理事、東京大学公共政策大学院 客員研究員、内閣官房IT総合戦略室